「SUVで人気の車種は何?」
「同じSUVで何が違うの?」
このように思われている人のために、この記事では人気のSUVであるヴェゼルとそのあとを追撃するカローラクロスを5つのポイントで比較していきます。
どちらが自分に合う車なのかを考えながら読み進めて行きましょう。
目次
カローラクロスとヴェゼルの特徴
カローラクロスとヴェゼルは、SUVの中でも車体が小ぶりなコンパクトSUVとして人気があります。普段使いやレジャーまで幅広いシーンで活躍できる使い勝手の良さが人気のポイントでしょう。
では、カローラクロスとヴェゼルの特徴を解説します。
カローラクロスの概要と特徴
トヨタのカローラクロスは、カローラシリーズで初のSUV車として2021年9月14日に発売されました。トヨタのSUVの中ではRAV4より小型でCH-Rよりも上質さがあり、実用性重視とされています。そのため、広々としたキャビン、乗降性の良さ、使い勝手の良さが特徴の車種となっています。
ヴェゼルの概要と特徴
ホンダのヴェゼルは、2013年に発売されて以降順調に販売台数を伸ばし続け、2021年4月23日にフルモデルチェンジしました。ヴェゼルは、ジャンルの枠を超えた多面的な価値を融合した車種として、ミニバンのような使い勝手のよさや燃費性能、様々なシーンで活躍できる機能性を併せ持つ車です。
カローラクロスとヴェゼルの比較ポイント5つ
カローラクロスとヴェゼルの違いはどこにあるのでしょうか。5つのポイントで比較しました。
比較ポイント①サイズ
カローラクロスのボディサイズは、全長4490mm×全幅1825mm×全高1620mm、ヴェゼルのボディサイズは、全長4330mm×全幅1790mm×全高1580mm~1590mmです。全体的に見てカローラクロスの方が全長も全幅も全高もヴェゼルより少し大きい設計です。
荷室の容量もカローラクロスは487L、ヴェゼルは非公開ですが先代モデルの393L少なく設計されていると言われています。数値は目安ではありますが、カローラクロスの方が多く荷物を載せられるということになります。 ボディサイズも荷室の容量もカローラクロスの方が大きい設計なので、室内が広く荷物をよりたくさん積むことができますが、ヴェゼルの方が小さい分小回りが効くでしょう。
比較ポイント②燃費
カタログ値の燃費(WLTCモード)
ガソリン | ハイブリッド | |
カローラクロス(FF車) | 14.4km/L | 26.2km/L |
ヴェゼル(FF車) | 17.0km/L | 24.8~25.0km/L |
ガソリン車ではヴェゼルの方が低燃費ですが、ハイブリッド車はカローラクロスの方が低燃費でパワーもあります。通常排気量が大きいほど力は出ますが、ガソリンを消費し燃費は悪くなります。ところが、排気量が1.5Lのヴェゼルに対し、カローラクロスは1.8Lなのに低燃費を実現できています。その理由は、トヨタの先進技術が集結した車であるからでしょう。高性能かつ低燃費なエンジン、プリウスで磨き上げられたハイブリッドシステムの賜物です。
とはいえ、ヴェゼルにもe:HEVという優れたハイブリッドシステムを搭載しているため、パワーはカローラクロスに負けるかもしれませんが、十分に低燃費を実現していると言えるでしょう。
比較ポイント③内外装
カローラクロスの外観は、スポーティーかつ都会的な洗練された上質さを感じられます。フェンダーやサイドなどに樹脂パーツを装着することにより、SUVの力強さを表現しています。
ヴェゼルの外観は、美しいクーペプロモーションで、SUVの力強さもしっかり引き出されたデザインです。フロントマスクはグリルをボディと同色にしたことでシンプルで新鮮さがあります。後姿はリヤウィンドウに傾斜をつけて伸びやかな印象を与えてくれます。
内装は、どちらの車種もインパネ周りは水平基調ですっきりしたデザインです。カローラクロスの内装色はブラックのみであることに対し、ヴェゼルはブラックとグレーベージュ系のカラーが用意されています。
比較ポイント④安全装備
安全装備はどちらの車種も互角と言えます。カローラクロスにもヴェゼルにも、安全運転支援システムが全グレード標準装備されており、多彩な安全装備は運転に安心と快適さを与えてくれます。
共通する安全装備は以下の通りです。
● 衝突軽減ブレーキ
● 誤発進抑制機能
● 歩行者事故低減ステアリング
● 路外逸脱抑制機能
● アダプティブクルーズコントロール
● 車線維持支援システム
● 後方誤発進抑制機能
● 近距離衝突軽減ブレーキ
● 先行車発進お知らせ機能
● オートハイビーム
● SRSエアバックシステム(運転席・助手席)
● サイドエアバックシステム
● サイドカーテンエアバックシステム
これだけの安全装備と運転支援システムが搭載されていれば文句ありませんよね。ただし、安全運転支援システムは絶対に作動するものではありませんので、運転の際は周囲の状況に気を付けながら安全運転を心がけましょう。
比較ポイント⑤価格
メーカー希望小売価格(税込)
ガソリン | ハイブリッド | |
カローラクロス | 1,999,000円 | 2,590,000円~3,119,000円 |
ヴェゼル | 2,279,000円~2,499,200円 | 2,658,000円~3,188,500円 |
価格で比較すると、全体的にカローラクロスの方が安めの価格設定です。FFハイブリッド車のベーシックなグレードで比較してみても、ヴェゼルのe:HEV Xが287万円なのに対し、カローラクロスのHYBRID Gは259万円と、価格に約30万の差が出ています。 もちろん装備は異なるのでどちらがいいとは一概に言えませんが、低価格であることは車を購入する際の1つの決め手となるでしょう。コンパクトSUVで低価格のインパクトが強いのは、ガソリン車価格200万を切っているカローラクロスと言えます。
まとめ
カローラクロスとヴェゼルを5つの項目で比較すると、サイズの大きさ・燃費・価格の安さはカローラクロスが勝っています。しかし、数値にそこまで大差はなく安全装備はどちらの車種も十分なので、全体的に見て一長一短と言えるでしょう。内外装の好み・価格・装備のバランスをよく見て、自分に合う車を購入しましょう。