2022年8月にスズキから軽商用車として発売された「スペーシアベース」。
商用車らしい広々とした荷室と、乗用車のようなデザイン性の高さを兼ね備えています。
この記事では、スズキ新型スペーシアベースの特徴と、ライバル車ダイハツ「アトレー」との違いについて解説していきます。
軽商用車の購入を検討している人は、ぜひ検討してみてください。
目次
スズキ新型「スペーシアベース」はどんな車？
スズキ新型「スペーシアベース」とは、2022年8月に登場した軽商用車です。
軽商用車と言えば「荷室は広いがデザイン性が低く、乗り心地もイマイチ」このようなイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、スペーシアベースのコンセプトは「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」です。
コンセプト通り、デザイン性も高く、車中泊などの「遊び」にも大活躍してくれます。
軽商用車らしい広々とした室内空間を有しているため、自分の目的に合わせて車内をアレンジできるのもスペーシアベースの魅力の1つです。
スズキ新型「スペーシアベース」の特徴
ここからは、スペーシアベースの特徴について解説していきます。
・重量感のあるアクティブなデザイン
・車内空間を自由にアレンジできる「マルチボード」
・実用的で便利なラゲッジスペース
それぞれ詳しく解説していきます。
重量感のあるアクティブなデザイン
スペーシアベースのベースとなっているのは、スペーシアカスタムですが様々な点が変更されています。
フロントグリルやドアハンドル、ドアミラーなどがブラック塗装になっており、重量感のあるアクティブな仕上がりです。
全体的に重量感を強調したデザインで、ボディカラーは以下の5つが用意されています。
・ニムブルーメタリック
・アクティブイエロー
・ピュアホワイトパール
・ブルーイッシュブラックパール3
・モスグレーメタリック
新色はモスグレーメタリックのみで、商用車に適した落ち着いた色からアクティブなデザインまで選択可能です。
車内空間を自由にアレンジできる「マルチボード」
スペーシアベースには、685mm×1,130mmの「マルチボード」が標準装備されています。
マルチボードの活用方法は、主に4つあります。
上段モード
上段モードでは仕事用のデスクや、ラゲッジスペースに載せている荷物を隠すなどの使い方ができます。
中断モード
中断モードでは、スペースを上下に分割して荷物を載せることができます。大量の荷物でも整理整頓ができるため、非常に便利です。
下段モード
下段モードの状態で前席のシートを倒すことで、車内がフルフラットになります。大人2人でも車中泊をゆったり楽しめるスペースがあるほどです。
前後分割モード
マルチボードを立てて、空間を前後に区切ります。荷物の整理整頓だけでなくペットケージなど、様々な使い方ができます。
実用的で便利なラゲッジスペース
スペーシアベースのラゲッジスペースは地上高が低く、荷物の載せ下ろしがしやすい特徴があります。
また、後部座席を倒したときのスキマを埋めるカバーも標準装備です。
最大積載量は2名乗車時で200kg、4名乗車時は100kgとなっています。
他の軽商用車と比べると積載量はやや少なめです。（スズキ「エブリイ」の最大積載量は2名乗車時で350kg、4名乗車時は250kg）
そのためスペーシアベースは荷物の量よりも、室内空間のアレンジ幅や載せ下ろしのしやすさを重視している人に向いているでしょう。
スズキ新型「スペーシアベース」とダイハツ「アトレー」を比較
ここからは、スペーシアベースのライバル車ダイハツ「アトレー」との違いについて解説していきます。
・ダイハツ「アトレー」はどんな車？
・基本スペックを比較
・車中泊はどっちがオススメ？
それぞれ詳しく解説していきます。
ダイハツ「アトレー」はどんな車？
「アトレー」はダイハツから発売されている軽商用車です。
もともとはハイゼットカーゴの乗用車モデルでしたが、2021年12月のフルモデルチェンジをきっかけに4ナンバー（商用車）に変更されました。
商用車になったことで内装などは質素な見た目になりましたが、充実した収納スペースや最大積載量350kgなど、商用車らしい使い勝手の良い車です。
スペックを比較
それぞれのスペックを比較してみましょう。
| スペーシアベース | アトレー | |
| 良い点 | マルチボードやフルフラットカバーなどが標準装備車中泊に適した純正オプションが豊富 | 軽商用車No.1の室内幅 カラーバリエーションが豊富 |
| 悪い点 | ラゲッジスペースの長さが短めシートを倒しても完全なフラットにならない | 室内長が短い助手席を畳んだときに段差がある標準装備が少ない |
| 室内寸法（2名乗車時） | 荷室床面長：2030mm 幅：1265mm 高さ：1405mm | 荷室長：1820mm 幅：1410mm 荷室高：1215mm |
| 最大積載量 | 200kg | 350kg |
アトレーの室内幅は、軽商用車No.1の「1410mm」です。
しかし、アトレーは後部座席を折りたたんだときに段差ができてしまうため、実際にはスペーシアベースの方が使いやすさは勝るでしょう。
また、スペーシアベースにはマルチボードをはじめとした標準装備が揃っており、純正オプションも豊富です。
アトレーはマルチレールやサイドバーなど、車中泊向けの純正オプションが多いため、自分で車内をカスタマイズしたい人にオススメです。
車中泊はどっちがオススメ？
車中泊にオススメなのは、スペーシアベースです。
車中泊向けの車を選ぶときのポイントは「室内空間の広さ」と「フラットなエリア」です。
スペーシアベースは室内をフラットにするためのカバーが標準装備で、収納スペースも充実しています。
季節によっては着替えだけあれば、気軽に車中泊を楽しむこともできるでしょう。
車中泊の車を選ぶときは、自分が寝れるだけのフラットなスペースが確保されているか必ず確認しておきましょう。
スズキ新型「スペーシアベース」の特徴とダイハツ「アトレー」との比較まとめ
この記事では、スズキ新型スペーシアベースの特徴と、ライバル車ダイハツ「アトレー」との違いについて解説しました。
スペーシアベースは商用車ではありますが、ソロキャンプやワーケーションを意識した作りになっています。
アクティブな体験を気軽に楽しみたい人は、ぜひ試乗してみてください。
