スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は、現代的なデザインと優れた性能で注目を集めています。コンパクトSUV市場では、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「WR-V」など、競合が多く存在しますが、フロンクスはその中でも燃費性能と価格のバランス、そして走行性能において高い評価を得ています。
本記事では、人気SUVとフロンクスを徹底比較し、どの車がどのようなシーンで最適なのかを詳しく紹介します。これからSUVの購入を検討している方は参考にしてみてください。
画像引用元:新型フロンクス|スズキ
目次
新型フロンクスの基本スペックと特徴
スズキが新たに発表したフロンクスは、コンパクトSUVの中でも際立った特徴を持っています。エンジンには1.5Lのマイルドハイブリッドエンジンを搭載し、日常使いにも最適なパワーバランスを実現しています。トランスミッションは、6速MTで最大出力は100馬力(6000回転)、最大トルク135.3N・mとなっており、街中の運転から長距離ドライブまで快適な走行が可能です。
外観デザインは、力強いフロントグリルやシルエットが印象的で、街乗りでも際立つデザインが魅力です。内装は、コンパクトでありながらも快適性を重視し、運転席や後部座席の広さを確保しています。
価格面では、約254万円〜となっており、同クラスのSUVに比べてグレードが1種類しかなく、上位グレードがないので選びやすい特徴があります。
トヨタ「ヤリスクロス」との比較
フロンクスを比較する上で、最も注目すべき競合車種の1つがトヨタ「ヤリスクロス」です。ヤリスクロスは、トヨタのGA-Bプラットフォームを採用し、都市部での機動性とオフロードでの安定感を兼ね備えたモデルです。まず、価格帯はフロンクスよりも若干高めで、ハイブリッドモデルが用意されている点で燃費性能においても優れています。
エンジンについては、ヤリスクロスは1.5Lハイブリッドエンジンを搭載し、エコな走行性能が魅力です。一方、フロンクスは1.5Lのマイルドハイブリッドエンジンですが、軽量な車体との相性が良く、燃費性能では負けていません。特に市街地での燃費においては、フロンクスの方が実用的と感じるユーザーも多いでしょう。
また、サイズに関しては、ヤリスクロスが全長4,180mm、全幅1,765mmで、フロンクスの全長3,995mm、全幅1,765mmと比べてやや大きめです。このため、ヤリスクロスの方が車内空間に余裕がありますが、フロンクスはよりコンパクトで、狭い駐車場や狭い道での取り回しが優れています。
安全装備に関しても、ヤリスクロスはトヨタセーフティセンスを標準装備しており、高度な安全技術が盛り込まれていますが、フロンクスも同様に先進の安全機能を搭載しており、特にコストパフォーマンスの点ではフロンクスが優れているといえるでしょう。
ホンダ「WR-V」との比較
ホンダのWR-Vは、南米やアジアの市場で人気を博しているコンパクトSUVで、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、コストパフォーマンスの良さで注目されています。WR-Vは、フロンクスと同じ1.5Lエンジンを採用しており、レスポンスも良好です。
WR-Vは、ホンダらしいスポーティなデザインが特徴で、特に前方の大型グリルが力強さを感じさせます。一方、フロンクスはより都会的でシャープなデザインとなっており、デザインの好みはユーザーによって分かれるかもしれません。
価格帯については、WR-Vは比較的手頃な価格で提供されており、特にエントリーモデルの価格はフロンクスとほぼ同等です。ただし、内装の質感や装備面ではフロンクスが優れており、特に日本市場で求められる快適装備が標準で付いている点が強みです。
燃費性能においては、WR-Vも十分な燃費を誇っていますが、新型フロンクスのWLTCモード燃費は2WDが19.0km/L、4WDが17.8km/Lとなっており、新型フロンクスの方が優れています。
「ヤリスクロス」と「WR-V」の比較表
新型フロンクスのボディは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mm、ホイールベースは2520mmです。
すでに販売されているコンパクトSUVのライズとヤリスクロスと比較すると、全高が低い特徴があります。
1.6mの高さ制限がある立体駐車場でも入るので利便性が高い傾向にあります。
全長 | 全幅 | 全高 | |
新型フロンクス | 3995mm | 1765mm | 1550mm |
ライズ | 3995mm | 1695mm | 1620mm |
ヤリスクロス | 4180~4200mm | 1790mm | 1580~1590mm |
燃費性能で比較するフロンクスの魅力
燃費性能は、SUVを選ぶ際に重要なポイントです。フロンクスは1.5Lエンジンを搭載しており、軽量な車体との組み合わせで高い燃費性能を実現しています。カタログ上の数値では、フロンクスの燃費はリッター19kmと日常使いにも最適です。
ヤリスクロスのハイブリッドモデルは、燃費性能でフロンクスを上回るものの、価格が高くなる点がデメリットです。WR-Vについては、カタログスペック上ではフロンクスとほぼ同等の燃費性能を示しています。
画像引用元:新型フロンクス|スズキ
フロンクスを選ぶべき理由
フロンクスは、価格、燃費、使い勝手、デザインのバランスが優れており、特に都市部やアウトドアでの使用にぴったりなコンパクトSUVです。ヤリスクロスやWR-Vと比較しても、コストパフォーマンスに優れ、日常の移動やレジャー用途でも頼りになる車です。
特に、安全装備や快適装備が標準装備されているので、他車と比べてもオプションの価格が高くなりにくくコストパフォーマンスに優れています。
また、燃費性能も優秀で、長距離ドライブでも高燃費を実現します。価格面では、競合車種よりも手頃な設定となっており、予算に制限があるユーザーにも魅力的です。
まとめ
スズキの新型フロンクスは、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「WR-V」と比較しても、競争力は十分にあります。特に、燃費性能や価格のバランスに優れ、日常使いからレジャーまで幅広いシーンで活躍します。フロンクスは、日本のコンパクトSUV市場において、メジャーになる可能性が高く、SUVの購入を検討している方におすすめです。