【徹底解説】ホンダ ステップワゴン SPADA e :HEV試乗レビュー|家族ドライブに最適な視界・快適性・収納力をチェック!
ホンダのミニバン「ステップワゴン SPADA e :HEV 」の試乗レビューをお届けします。女性ドライバー2名が実際に運転し、視界や乗り心地…
2024年12月16日
ヴォクシーやアルファードは、大きすぎてちょっと運転するのが不安だな…
だけど人が乗る機会も多いし荷物もたくさん載せたい、という方は必見です!
メーカー小売希望価格¥2,340,000~
全長 4,260 mm x 全幅 1,695 mm x 全高 1,695 mm
メーカー小売希望価格¥2,330,900~
全長 4,265 mm x 全幅 1,695 mm x 全高 1,710 mm
以前にもフリードVSシエンタの比較動画をアップしたことがあるのですが、
今回は2022年8月に発売された新型シエンタとフリードの比較をしていきます。
★フリードVSシエンタ第一弾はこちら★
ワンちゃんのように可愛らしい見た目のシエンタ。
対するフリードはキリッとした印象なので、見た目の好みは分かれるかと思います。
色も両車共に9色選べますが、シエンタは内2色ツートンカラーの設定があります。
最小回転半径はシエンタが5m、フリードが5.2mとなっており、シエンタの方が小回りがきくようです。
車体の大きさはフリードの方が若干大きく、シエンタに比べて全長5㎜、全高15㎜大きくなっています。
この差が室内空間にどのように影響してくるのか…さっそくご紹介していきたいと思います!
まずは運転席と助手席周りの装備など、両車のこだわりポイントをご紹介していきます。
運転席に座ってみると、座面は柔らかい上にアームレストがついているので長距離運転でも快適そうです。シエンタよりも座面が柔らかい印象でした。
アームレストは助手席にも装備されています。
2段階設定が可能なシートヒーターが運転席&助手席についています。
アームレストの根本にはビニール袋をかけられるフックがついているのも便利!
フロントガラスも広い上に、シートリフターやハンドルの高さも調整できるので視界は良好、運転もしやすそうです。
シエンタと比べると、ドアガラスが長く設計されているのでとても視界が広いです。
運転席と助手席の間のスペースもしっかり確保されているので、後部座席への移動もしやすく、後方確認もしやすいです。
そしてルームミラー上部に室内確認用のミラーがついているのも大きなポイント。振り返らなくても同乗者の様子が確認できます。
木目調のデザインがとてもおしゃれで、収納やドリンクホルダーの位置にもホンダの特徴やこだわりを感じます。
女性が気になるバイザーのミラーですが、ライトはありませんでした。しかし運転席と助手席に設置されています。
そしてなんといっても嬉しい安心装備!
★ホンダセンシング ACC(アダプティブクルーズコントロール)標準装備★
【アダプティブクルーズコントロールとは?】
あらかじめ設定した速度で一定に低速走行できるシステム。
前を走っている車に近づくと、車両が前の車との距離と速度を測定して適切な車間距離を保ちながら自動的に加速・減速して追従してくれる機能なんです!
もし測定している前の車との間に別の車両が割り込んできても、自動的に割り込んだ車両を測定して、適度な車間距離と速度で追従してくれます。
そして追従している車両が進路変更などで前方からいなくなった場合も、自動で設定速度まで加速してくれるとても便利で快適な機能です。
黒を基調としていてとてもシンプルな内装です。
フリード同様、助手席前に小物を置けるスペースやドリンクホルダーがあったりと快適設備になっていますが、他にもシフトレバー横に収納があったり(ドリンクは不可)、ドアポケットに設置されたドリンクホルダーは大きなサイズのペットボトルも入れられたりと、とても便利です。
シートリフターやハンドル高さ調整機能はこちらの車両にも搭載されているので運転しやすくなっています。
全グレードクルーズコントロール付き。その他ETCが標準装備であったり(Gグレード以上)、Type-Cの充電が可能なソケットも付いています!
ドアの内側上部には持ち手がついているので、力が弱い女性でも軽々とドアを閉めることができそうです。この持ち手がついている車両はあまりないので大きなポイントです。
シエンタも運転席にはひじ掛けがついていますが、助手席にはありません。
(運転席のひじ掛けもZグレード以上になると装備されます。GとXは無し)
しかしひじ掛けについているゴミ袋設置可能なフックのマークがわかりやすくて可愛いです♪
乗り降りのしやすさや、荷物の乗せやすさ、シート操作などを確認していきましょう!
シエンタには『ハンズフリーデュアルパワースライドドア』が搭載されています。(Zグレード標準装備)
【ハンズフリーデュアルパワースライドドアとは?】
スマートキーを持った状態でフロントドアハンドル下部・床下奥のセンサー部に足先を出し入れするだけで、スライドドアを自動開閉してくれる機能。
両手がふさがっているときなどとても便利です!
対するフリードはハンズフリー機能は無く従来のドア開閉なので、ドアノブ等の操作が必要です。
そしてドアをあけてステップ部分も比較してみました。
並べて比較すると一目瞭然ですが、シエンタが地上から330㎜なのに対してフリードは390㎜と、シエンタの方が乗り降りしやすい低床となっています。
シエンタは5人乗りもしくは7人乗りの設定しかありませんが、フリードは5・6・7人乗りを選択することが可能です。
※動画で使用した車両は、シエンタが7人乗り、フリードが6人乗りです。
シエンタ7人乗りの3列目に乗り込む時の手順ですが、
2列目シートを一番前まで移動し、背もたれにあるレバーを引くとシートを畳んで立てることができます。そうしてできたスペースから乗り込むことができます。
※2列目のシート位置が一番前になっていないと、シートを立てられないようになっています。
シエンタ3列目に、身長172cmの男性スタッフが乗ってみたところ、
「乗れなくはない、けれど長距離は厳しい…2列目シートこれ以上は下げないで!」という感想でした…。
この時2列目シートは一番前に設置した状態で試乗したので、2列目の足元スペースを確保すると3列目がかなり狭くなるようです。
しかし旧型シエンタと比較すると出入り口が広くなっているので、車両への乗り降りはしやすくなりました◎
3列目に人が乗っていることを想定して、2列目シートを一番前の状態で、2列目にも乗ってみました。
身長172cmの男性スタッフなら足元の広さは気にならない、とのことですが、
高身長の方や足が長い方には窮屈に感じるかもしれません。
もちろん、小さなお子様を乗せるのであれば全く問題ない広さです♪
そして運転席側のシートバックにはUSB-TypeC充電ソケットが2個装備されていてとても便利です!(Gグレード以上)
シートの質感は運転席同様やわらかい仕様になっているので座り心地が良いです。
フリードの場合ですが、動画で使用した車両は6人乗りなので、シエンタのような操作は必要なく3列目に乗り込むことができました。
※もしフリードも7人乗りを選択した場合、2列目シートを一番”後ろ”に移動するとシートが前方に回転しながら折りたたまれてスペースができるので、簡単に3列目へ乗り込むことが可能になります。
2列目シートが後ろに下がっている状態で3列目に座ると、大人は窮屈に感じるスペースしかありません…。
しかし2列目シートの移動幅が大きいので、3列目に乗車して2列目を一番前にしてしまえばかなりのスペースが確保できます。
※ただし!この場合2列目に人は乗れないほどのスペースしか空きません※
2列目シートにはひじ掛けが両側ついているので、2列目が一番快適にドライブを楽しめるのではないかと思いました。
シエンタの荷室は3列目を使用しているとほとんどスペースがありません。
3列目を倒して荷物を置きたい!となった場合、ただシートを倒すだけではフラットにはならず、荷物が積みづらそうな印象。
3列目をフラットにして荷物を積みたい場合の手順は
①2列目シートを両側ともに一番前にして立てる
②3列目シートを畳んでダイブイン
③2列目シートを元に戻す
と、行程が非常に多いです。
旧型のシエンタに比べると軽く操作できるようになっていますが、面倒に感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし一度シートを操作完了してしまえば、荷室スペースがかなり確保できます。
普段5人乗りで3列目シートは収納したまま、という使い方をされる方も多いと思います。
それに対しフリードは、3列目シートを畳んだら横に持ち上げるだけで荷室を作ることができるので、操作は簡単に済みます。
しかしフリードはサイドにシートが来る分、荷室の横幅は小さくなります。
諸元でもフリードの方が高さはある設計なので、高さのあるものを積めるのはフリード、横幅のあるものを積みやすいのはシエンタ、といったところでしょうか。
実際に乗り込んでみたりシートアレンジした感想をまとめると、
●大人も多く乗せたい方はフリード
●荷物を乗せたい、たまに人も乗せるという方はシエンタ
という結果になりました!
5人乗り以上を求めて検討されることが多いコンパクトミニバン。
外装デザインの好みが分かれる2台の比較となりましたが、今回ご紹介した細かな装備の違いを見て頂き、車両購入の際の検討材料になれば嬉しいです。