梅雨明けもしてどんどん暑くなり、涼しくなるのはまだまだ先…
そんな暑い日々に活躍するのがカーエアコンです!
今回は、車内で快適に過ごすため、カーエアコンに関するお悩み解決!
基本的な使い方や、エアコンが効かない場合の対処法、車のエアコンって家のエアコンと何が違うの?という疑問に、整備士さんにお答え頂きました☆
まずは基本的な使い方!
今回は7~8年前に販売されていたDAIHATSUのムーヴのオートエアコンを使ってご説明します!
(※基本的にはどの車種も似たような操作方法となりますが、車種や年式、グレードなどにより操作方法やボタン形状など異なります。お持ちの車両のエアコンの操作方法につきましては、必ず取扱説明書などでご確認下さい。)
オートエアコンの場合、必ずついている「AUTO」ボタンですが、こちらのボタンを押すことにより、あらかじめ設定しておいた温度で風が出てきます。
そしてこの時、設定された温度と車内気温が大幅に違う場合、いち早く車内を設定温度にするために自動で風量MAXで風が出てくることがあります。
そして設定温度に近づくと自動で風量を抑えてくれます。
この風量を自動で切り替えてくれる機能が、オートエアコンの機能です。
(オート機能をオフにしたい場合、風量ボタンを押せば手動に切り替えられます。)
そしてカーエアコンで一番大事なボタン…それはA/Cボタンです。
(A/Cは”Air/Compressor”の略)
このボタンを押さないとエアコンは効きません!!
「エアコンが効かない!」と感じた場合、A/Cがオフになっている場合があります。
まずはじめにこのA/Cボタンが押されているかどうかを確認して下さい。
そしてシートに人が腰かけている図と矢印も表示されているかと思いますが、
顔に向かって矢印がある場合はエアコン上部に送風されて、足に向かって矢印が表示されている場合は足元に送風されるよう設定していることを表しています。
そして今回ご用意した車両の場合、ダイヤルを回すと温度設定を変えられるタイプとなっていて、風車マークのボタンで風量調節できます。
赤と青の矢印ボタンで温度設定するタイプや、ダイヤルで風量調節するタイプなど、車種によってボタンの形状は様々です。
そしてもう一つ、車のマークの中に矢印が書かれた気になるボタンがあります…
それは、内気と外気の切り替えボタンです。
こちらの使い方ですが、普段A/Cを使っている際は内気の設定で問題ありません。
しかし室内のガラスが曇ったりした場合、外気を取り入れると曇りが解消されることがありますので、そういった時には外気の設定に切り替えると良いです。
そのかわり外からの空気が直接入ってくることになりますので、排気ガス等の外の臭いも入ってきます。
臭いを取り入れたくない場合はまた内気に設定するなどして、調整しながら使用していただくと良いかと思います。
ここで気になることが…
「エアコンは常に付けていたほうが良いって聞くけど本当!?」と整備士さんに質問してみました。
答え
よく冬には使用しない~という方も多くいらっしゃいますが、年中使用したほうが良いそうです。
エアコンは風を送るために配管が通っています。そして様々な機械が作動して快適な風を送っていますが、そういった配管などに錆が出るのを防ぐために使用した方が良いそうです。
エアコンのガスの中には、潤滑させるためのオイル(コンプレッサーオイル)が入っていて、エアコンが作動することによって中を循環し錆を防いでくれています。
使用しなかった場合…オイルが循環しないので、配管内の錆が出やすく蓄積されます。
故障の原因となりエアコンが効かなくなる恐れがあるため、エアコンのスイッチは常にオンにしておくことをおススメします。
エアコンの構造
車用のエアコンの構造は、住宅用のエアコンと仕組みが違います。
ここでは、車のエアコンガスがエンジンルーム内をどのようにして動いて車内の空気を快適にしてくれているのか…カーエアコンがどう動いているかをご説明します。
①エンジンの回転を利用してコンプレッサー(空気圧縮機)という部品を作動させます。
このコンプレッサーとエンジンを繋いでいるのがエアコンベルトというゴム性のベルトです。
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②コンプレッサーが回ることにより、エアコンガスが高温高圧で圧縮され、半液体状態になります。
↓
③半液体になったガスが次に向かうのはコンデンサーという部品。
コンデンサーを通過する途中、コンデンサーに取り付けられているフィンによって冷却され、高温高圧ガスだったものが低温高圧ガスに変化します。
↓
④次に、レシーバータンク(リキッドタンク)を通過。
このレシーバータンクには、汚れを取るためのフィルターと湿気を取り除くための活性炭が内蔵されており、液体化したガスを少しだけ貯めておける場所にもなっています。
↓
⑤次に液体状のガスが向かうのはエキスパンションバルブという部品。
このパーツ内で高圧だった液状ガスを一気に低圧にすることにより熱を奪い、霧状の冷媒に変化させます。
↓
ここまではエンジンルーム内にレイアウトされています。ここから先は室内のエアコンユニット内に装備されています。
↓
⑥エアコンガスがエバポレーターというパーツを通過。
エバポレーターも、コンデンサーやラジエーターのような形状をしたパーツで、ここでエアコンガスは急速に冷やされます。
エバポレーターに取り付けられたブロアファン(扇風機のようなパーツ)で冷やされたガスが、エアコンの吹き出し口へ送風されます。
…と説明するとややこしく想像しづらいかと思いますので、ぜひ動画を見て目で確認していただくと分かりやすいかと思います。
整備士さんの例え話付きでわかりやすいので、動画もぜひチェックして観てくださいね♪
故障を防ぐために
修理するとなると、安い金額で済む場合もありますが、中には10万円を超えるような修理になることもあります。
そういった高額な修理代を支払うことになる前に!
先ほどお伝えした「1年中エアコンを使用する」ことも故障の予防になります。
しかし、それ以外にもおススメなのが、『フレッシュフロン』です!!
【フレッシュフロンとは??】…エアコンガスのクリーニングのこと。
これからエアコンがフル活躍というタイミングでの整備もおススメですが、
●3年以上ガスのメンテナンスをしたことがない
●エアコンの冷えが悪い!
●以前より、エアコンを使った時のパワーがダウンしている
といった場合にもおススメです。
~フレッシュフロンの流れ~
①一度エアコンガスをシステム内から全て抜く
②抜いたガスを洗浄
③洗浄したガスを入れなおす
クリーニングをしてガス内部の不純物や水分を取り除いて車両に戻すことにより、エアコンの効果が回復します。
そして少しずつ抜けたりなどして不足したエアコンガスや、コンプレッサーオイルの補充も行います。
エアコンガスが綺麗な状態でエアコンを使用することができるので、エアコンのシステムに使用されている数々のパーツのトラブルの予防にもなります。
ぜひ「フレッシュフロン」をご用命頂ければと思います!!
もちろん、フレッシュフロンを施工してただいても効かない・効きが悪いといった場合もあります。
数多くのパーツを使用しているエアコンなので、どこかが故障等していたり…と他にエアコンが効かない原因がある場合も。
そういったご相談も受け付けておりますので、エアコンの効き具合で気になる点がある場合は、しっかりと点検等させていただければと思います!
まとめ
「エアコンの効きが悪くなってしまう目安はあるの?」という質問にも、整備士さんに回答していただきました。
答え:3年くらいが目安です!
とのことでした。
フレッシュフロンの施工のおススメ頻度がやはり3年なので、それを目安に定期的に整備していただければ良いのではないかということでした。
整備士さん曰く、カーエアコンは人間に例えるなら「毛穴」とのことでした^^
毛穴から汗が出ることで涼しくなる。けれど毛穴が詰まったり汚れてしまうので、毛穴が詰まらないためにしっかりと体を洗う…
フレッシュフロンは、人間がお風呂に入るようなものということですね♪
カーエアコンも長く車両を使用していると、どうしてもエアコンガスは古くなってしまい汚れてしまいます。
ガス自体が劣化したままエアコンを使用していると、数々の部品にダメージを与えることになってしまい、故障の原因にもなってしまいますので、
快適にエアコンを使用していただける上に、エアコンシステムの故障の予防にもなるので、ぜひ『フレッシュフロン』をご依頼いただければと思います!