今回の企画は「スタッドレスタイヤ」についてです!
冬に備えて、早めの準備が大切なスタッドレスタイヤについてお話していきたいと思います。
今回はノーマルタイヤとの違いについてや、各メーカーのタイヤの役割や特徴について、そして今回も皆様から頂いたスタッドレスタイヤの疑問を解決していきたいと思います!
目次
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い
今回比較でご用意したのは、ブリヂストンのスタッドレスタイヤです。
まず路面と接地する面を見ていただくと…ノーマルタイヤに比べてスタッドレスタイヤには細かなサイプ(切り込み)がたくさん入っているのが特徴です。
そして大きく深いブロックに分けられています。
触ってみると、ノーマルタイヤのゴムより柔らかく作られています。
これは、走る・曲がる・止まるといったクルマの基本要素が保たれるように低温でも硬くなりにくいゴムが採用されているためです。
そしてノーマルタイヤにも設けられている、タイヤの残り溝が1.6mmであることを知らせてくれる「スリップサイン」の他に、50%摩耗の目安を知らせる「プラットフォーム」と呼ばれる突起が溝の間に設けられています。
プラットフォームはギザギザとした形になっていて、ブロックの高さがこの突起の高さに近づいてきたら、スタッドレスタイヤとしての交換時期であることを知らせてくれます。
スタッドレスタイヤに大切なのは、保管方法!
タイヤは紫外線に非常に弱いので、何も対策をしない状態で屋外で保管してしまうと、残量がまだあったとしてもすぐに使用できない状態となってしまいます。
おススメなのは、直射日光が当たらない・温度変化の少ない通気性の良い場所で保管することです。
屋外で日光に当たってしまうようなベランダなどといった場所で保管される場合、遮光性のある袋をかぶせるなどした上に、さらにもう一枚ブルーシートなどをかけておくと安心です。
各メーカーの特徴をご紹介!
スタッドレスタイヤは、各メーカーによって特徴が大きく変わります。
よく耳にする代表的なメーカーのスタッドレスタイヤの特徴を一部ご紹介していきたいと思います。
TOYOタイヤ
トーヨータイヤは「クルミックス」と呼ばれるゴムを使用しています。
グリップ力を高めることを目的に、氷へのひっかき力を発揮する「鬼クルミの殻」を配合したゴムを採用しているのが特徴です。
非常に細かくされたクルミの殻がゴムの中に入っていて、クルミが路面をひっかいてグリップ力を上げているそうです。
DUNLOP
ダンロップ独自の新素材開発技術「4D NANO DESIGN」を駆使して開発された「ナノフィットゴム」が使用されています。
こちらのナノフィットは、高密度シリカと新開発した軟化剤の絶妙な配合により、ゴム全体は強く接地面だけが柔らかくなっています。
アイスバーンのナノレベルの凹凸にしっかり密着して氷上でのブレーキ性能を大きく向上してくれるのが特徴です。
タイヤに設けられたサイプにより水分を吸収し、グリップ力を高めています。
GOOD YEAR
しなやかなゴムが使われていて、左右非対称パターンを採用しているのが特徴です。
氷上での優れたブレーキング性能及びコーナリング性能に加え、効きが長持ちするよう設計されているのも特徴です。
BRIDGESTONE
ブリヂストンは「アクティブ発泡ゴム」という非常に細かな気泡が入ったタイヤであることが特徴です。
設けられた気泡により路面の水分を取りグリップ力を得ています。
YOKOHAMAタイヤ
低温でも柔らかさを維持する特殊配合のゴムを使用しています。
そしてタイヤのトレッドパターンや溝の形状などを工夫して凍結路での走行性能を高め、さまざまな路面にバランス良く対応しているのが特徴です。
ところで…何でスタッドレスタイヤって雪の日でも効くの??
雪にはたくさんの水分が含まれています。
各メーカーの特徴でもあったように、水分をうまく掻いたり吸収したりしてスリップしないようにしてくれているのがスタッドレスタイヤです。
過去に「乾いた氷は滑らない」とうたったスタッドレスタイヤのCMがありました。
ご家庭の冷蔵庫で作られた氷でも、冷凍庫から出したばかりの氷は滑りにくく手で持つとくっつくような感覚を得ると思いますが、溶けたりなどして表面が濡れた氷は滑りやすく、指先で掴むのが困難な経験をされた方は多いと思います。
これは凍結した路面でも同じです。
雨の日の高速道路などで起こる「ハイドロプレーニング現象」も、”滑る”という点では同じで、共通しているのは”濡れている”ことです。
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水の幕ができ、ハンドルやブレーキなどが制御不能になることを言います。
雪が降り積もった路面も、水分を多く含んでいることにより滑ります。
つまり水分を含んだ路面は滑りやすいので、こうした水分の処理に特化したタイヤがスタッドレスタイヤということなのです。
ここで整備士さんに質問!!
改めて…スタッドレスタイヤの交換目安は?
答え:保管状態によりますが、大体3シーズンから4シーズンほどとなっています。
先ほどご紹介したプラットフォームも交換目安として見ていただくことが必要ですが、タイヤの残量がプラットフォームに達していなくとも、タイヤが劣化してしまうことにより交換が必要になります。
安全に乗っていただくための性能を維持するためにも、「タイヤの残量があってもったいない!」と思ったとしても、3〜4シーズンで新品に交換していただくことをおススメします。
タイヤの状態など不安な方は、サコダ車輛までご相談いただけましたらお客様にとっての最善をご提案させていただきます。お気軽にご相談下さい!
そしてここからは、サコチャンネル視聴者様からの質問にお答えしていきます!
Q1:距離を走らない・ほとんど乗らなくても3〜4シーズンで交換は必要??
答え:残量があって大変もったいないとは思いますが…あまり使用しない場合でもタイヤは劣化してしまうので、交換をおススメします。
スタッドレスタイヤには、ゴムの柔らかさというところも非常に重要となっています。
保管状態によっても変わってきますが、タイヤが劣化してくるとどうしてもゴムが固くなってきてしまうので、安心・安全に乗っていただくためには定期的に交換することがおススメです。
Q2:昔は使われていたタイヤチェーン…意味あるの?
答え:雪が深すぎると必要なことがあります。そして路面が氷のようになってしまっている場合にも使うと良いです。
年々進化してきているスタッドレスタイヤですが、一般車にも普及してきた25年ほど前のものに比べたら格段に性能が良くなっています。しかしどうしてもチェーンが必要な場面があります。
それは、雪が深すぎる時や路面が凍結している時などです。スタッドレスタイヤだけでは発進時などタイヤが空転(空回り)してしまうことがあるので、そのような場面にはチェーンを使用するととても有効です。
Q3:スタッドレスを装着した2WD車vsノーマルタイヤの4WD、どちらが雪に強い??
答え:滑りやすい状況では、4WDの方がはるかに強いです。
2足歩行の人間が2WDだとしたら、犬や猫は4WD。
片足が滑ってしまうと駆けだせない人間に対し、犬や猫などの4足歩行の動物は1本滑ったとしても3本の足で駆けることができますね。
車でも同じことが言えると思いますので、4WD車のほうが雪に強いと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回説明のためにご用意したブリヂストンタイヤは、タクシーで非常に多く使用されており、雪が非常に多い北海道で約8割の方が使用しているそうです。
しかしスタッドレスタイヤを使用される環境や運転される車の使用状況によって、合うタイヤメーカーを選択いただくのが良いかと思われます。
サコダ車輛ではブリヂストンとグッドイヤーを取り扱っておりますが、ご要望いただければ他メーカーも取り寄せ可能です。
お気軽にスタッドレスタイヤの取り替え等ご用命下さい!
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例年11月中旬頃より作業が大変込み合います。
そして雪予報が出ると、お問い合わせが殺到し予約が取りづらくなってしまいます…
いざという時に焦らないためにも、冬の準備はお早めに!!
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最後に豆知識
新品のスタッドレスタイヤを履いても、すぐに性能が発揮できるわけではありません。
新品のタイヤを履いて少し走り、タイヤの表面が少し削れた状態のほうがスタッドレスの性能を100%発揮することができますので、そのためにも早めのスタッドレス装着をおススメします!