※2021年9月12日 に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2023年2月25日に再度公開しました。
「車中泊のための車が欲しい!」
「どんな車が車中泊におすすめ?」
「費用はなるべく抑えたい」
このように思われている人には、軽バンがおすすめです。
軽バンは貨物を輸送するために作られた軽貨物車ですが、荷室が広いため車中泊にも向いています。軽自動車は初期費用や維持費も抑えることができるため、軽バンを購入する人が増えています。
では、どんな車種があるのでしょうか。 当記事では、人気の軽バン3車種を比較し、車中泊におすすめのポイントを解説していきます。
目次
人気の軽バンは「NVAN」「ハイゼットカーゴ」「エブリイ」
車中泊に人気の軽バンは、ホンダ「NVAN」、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」、スズキ「エブリイ」です。この3車種が車中泊に人気の理由は、コンパクトなのに大人が足を伸ばして就寝できる大空間を持ち合わせているからです。
軽バンは4ナンバーの軽貨物車なので軽乗用車よりもさらに自動車税が安く、初期費用や車検代も抑えることができます。また、純正・社外の部品が豊富なため自分の目的に合わせてカスタムして楽しめるでしょう。 NVAN・ハイゼットカーゴ・エブリイは、貨物の輸送だけでなく、レジャーも楽しめる車です。
【比較】車中泊におすすめのポイント4つ
NVAN・ハイゼットカーゴ・エブリイが車中泊におすすめのポイントは4つです。
- 荷室の広さ
- 低燃費
- 安全性能が高い
- 車両価格が安い
4つのポイントを3車種で比較し、車中泊におけるそれぞれの特徴を解説します。比較するとどの車を購入するかのヒントになります。自分のスタイルに合う車を見つけて車中泊を快適にしましょう。
ポイント①「荷室の広さ」
荷室の広さは、車中泊をする上で足を十分に伸ばして寝ることができるかどうかの最も重要なポイントになります。荷室をフラットにした時の荷室の寸法は次表の通りです。
荷室寸法(単位はmm)
NVAN | ハイゼットカーゴ | エブリイ | |
荷室の長さ | 1510 | 1860 | 1910 |
荷室の幅 | 1390 | 1375 | 1385 |
荷室の高さ | 1365 | 1115 | 1240 |
※荷室の長さは前席背面シートからバックドアまでの長さです。
※寸法はグレードによって前後します。 比較した結果、どの車種も大容量の荷室ですが、人数制限に大きな差が見られました。何人で車中泊したいかも念頭に置きながら車を選びましょう。
車種 | 結論 | 理由 |
NVAN | ソロキャンプ向き | 荷室の長さが1,510mmなので、ほとんどの大人が車中泊時足を伸ばせません。しかし、助手席を倒してフラットにできるので助手席側の荷室の長さは2,635mmになり、男性1人の車中泊も可能です。1人なら荷物も十分に積めるでしょう。 |
ハイゼットカーゴ | 2人までの車中泊OK | 大体の大人なら足を伸ばして寝られるスペースがあります。荷物も最小限にすれば前席とダッシュボードなどの間に置けるでしょう。(就寝時) |
エブリイ | 最大大人4人まで車中泊OK | 3車種の中で一番の荷室の長さであり、大体の大人が足を伸ばして車中泊できます。さらに、オプションで2段ベッドセットを購入すれば大人4人が横になって足を伸ばせます。荷物は最小限にすべきでしょう。 |
ポイント②「燃費」
車種別の燃料消費率
燃費 | NVAN | ハイゼットカーゴ | エブリイ |
カタログ値(JC08モード) | 17.6~23.8km/L | 17.0~19.4km/L | 16.0~18.8km/L |
実燃費 | 14.63km/L | 13.02km/L | 14.85km/L |
※JC08モードとは、1リットルの燃料で何キロメートル走行できるかをいくつかの自動車の走行パターンから測定する燃費測定方法の一つで、日本独自の検査基準です。
※実燃費は「e燃費」というサイトの数値を参照しています。
カタログ値で一番低燃費なのはNVANです。しかし、実燃費を見ると3車種ともそれほど大差はありません。
商用車として作られた軽バンは、後部に荷物を積んで走ることを前提に開発されています。 そのため、発進時などにしっかりエンジンが力を出せるよう高回転して、燃費が悪くなりがちです。その中でNVAN・ハイゼットカーゴ・エブリイには、燃費を伸ばすために工夫された機能が備わっています。
NVAN | ● アイドリングストップシステム・・・信号待ちなどでエンジンをストップし燃料消費を抑える。 ● ECONスイッチ(ECONモード)・・・エンジンだけでなくエアコンなども含めて車全体を燃費優先で自動制御する。 |
ハイゼットカーゴ | ● エコドライブアシスト照明(AT車)・・・燃費の良い運転をすると、メーターのイルミネーションがオレンジからグリーンへ変化する。 ● アイドリングストップ「エコアイドル」・・・運転状況や坂道など判断し、スムーズな停車で燃料消費を抑制する。 |
エブリイ | ● R06A型エンジン搭載・・・力強さと低燃費を両立する。 |
機能以外でも急発進や急加速をしないなどといった、運転の基本を守ることが低燃費を目指す大事なポイントです。
ポイント③「安全性能」
NVAN、ハイゼットカーゴ、エブリイには高い安全機能が備わっています。
車種 | 安全機能の総称 | 安全機能の名称 |
NVAN | ホンダセンシング | ● 衝突軽減ブレーキ ● 誤発進抑制※ ● 歩行者事故低減ステアリング ● 路外逸脱抑制 ● アダプティブクルーズコントロール※ ● 車線維持支援システム※ ● 先行車発進のお知らせ ● 標識認識 ● 後方誤発進抑制※ ● オートハイビーム |
ハイゼットカーゴ | スマートアシストⅢ | ● 衝突回避支援ブレーキ ● 衝突警報(対車・対人) ● 車線逸脱警報 ● 誤発進抑制制御 ● 先行車発進お知らせ ● コーナーセンサー(前後) ● オートハイビーム |
エブリイ | スズキセーフティサポート | ● デュアルカメラブレーキサポート ● 誤発進抑制 ● 車線逸脱警報 ● ふらつき警報 ● 先行車発進お知らせ ● ハイビームアシスト ● 後退時ブレーキサポート ● 後方誤発進抑制 |
安全性能としては十分ですが、標準装備なのかオプションなのかも気になりますよね。
NVANのHondaSENSINGは、全グレードで標準装備です。ただし、上表のうち※の機能はMT車には付かないので注意しましょう。
ハイゼットカーゴのスマートアシストⅢは、標準装備のグレードとそうでないグレードがあります。他2車種と違い、MT車に標準装備(グレードによる)なのが特徴です。オプションでは付けられません。
エブリイのスズキセーフティサポートは、グレード5つのうち2つのグレードのAT車と5AGS車にしか標準装備していません。オプションで付けることはできますが、スズキセーフティサポート装着車というものを選ぶ必要があり少し複雑です。エブリイもNVANと同じでMT車には付きません。
安全性能はどの車種も高性能ですが、安全性能10個を全グレード標準装備というNVANは車を購入する上でポイントが高いです。
ただ、安全性能はあくまでも運転を支援するためのものなので、過信せず安全運転を心がけましょう。
ポイント④「車両価格」
メーカー希望小売価格(税込み)
NVAN | ハイゼットカーゴ | エブリイ |
127.6~187.2万円 | 95.1~156.2万円 | 96.8~153万円 |
NVAN・ハイゼットカーゴ・エブリイの新車車両価格で一番安価なのは、95万円から売り出されているハイゼットカーゴです。逆に一番高価なのはNVANですが、この差はグレードの数と機能の有無にあります。
グレードの数を比べると、NVANが4つ、ハイゼットカーゴは8つ、エブリイは5つのグレードです。さらにここから2WDか4WDか、AT車かMT車かで枝分かれするので価格の差は一つの車種でもふり幅が大きくなります。
グレードの数が少ないNVANは、機能を1つのグレードに凝縮しているので高めの値段設定になっています。例えば荷室ですが、ハイゼットカーゴとエブリイはグレードによってはフラットにできませんが、NVANは全タイプ標準でフラットにできるので、タイプで悩むことが減るでしょう。
グレードの数が多いハイゼットカーゴとエブリイは、機能が分散されているため多くの選択肢に悩む反面、低予算で車を購入できます。 車中泊に向けてなるべく安い車を購入するならハイゼットカーゴとエブリイがおすすめですが、必要な機能が付いているかをしっかり確認してから購入しましょう。
安全性を重視するならNVANがおすすめ
安全性を重視するならNVANがおすすめです。
ハイゼットカーゴとエブリイも安全機能はありますが、10個もの安全機能が全グレードで標準装備のNVANは購入時にどのグレードを選ぶか悩む必要がありません。
車中泊は大体の人がオートキャンプ場などの施設を目的地として高速走行や長時間運転します。少しでも事故のリスクをなくし、快適で安心なドライブをサポートしてくれるのがNVANです。
低価格を重視するならハイゼットカーゴがおすすめ
低予算で車中泊する車を検討するならハイゼットカーゴがおすすめです。
ハイゼットカーゴは3車種の中で本体価格が最安値の95万円のグレードを販売しています。付いている機能も最低限のものになりますが、購入後にカスタムしたい人には余計なものがなくていいかもしれません。 ハイゼットカーゴは多様なグレードで販売しているため、予算に合わせた車を購入できるでしょう。
積載性を重視するならエブリイがおすすめ
積載性を重視するならエブリイがおすすめです。
公式ホームページで荷室サイズNo,1を唱っているように荷室の積載性が高く、車中泊においてエブリイは大人二人が横になっても足を伸ばせる十分なスペースがあります。さらにオプションで4人での車中泊が可能です。 4人での車中泊は荷物を最小限にしなくてはいけませんが、1人旅には十分すぎるほどの広さなので、アウトドアアイテムをたくさん積んで自分だけの車中泊を楽しめるでしょう。
DAMDパーツでもっとカッコよく
DAMDパーツを装着することで、外観をさらにカスタムすることができます。エブリイLittleDというモデルをリリースしていて、一風変わったエブリイを楽しめます。特に1990年車を彷彿とさせるグリルバンパーと、二段にプレスしたボンネットが個性的です。
全体をDAMD仕様にするコンプリートキットはもちろん、フロントフェイスだけを取り換えることも可能です。
DAMD、ロンブー敦さんとのコラボモデル発表
2023年1月に行われた、東京オートサロン2023でDAMDと田村敦さんのコラボモデル「エブリイLittle D.ヘーゼルエディション」が発表されました。軽バンというエブリイの機能性はそのままに、キャンピングカーとして使えるようさまざまな遊び心をプラスしたモデルです。
まとめ
NVAN・ハイゼットカーゴ・エブリイは、どれも車中泊におすすめのポイントが高いです。
どの車種を選ぶべきかは、使用目的で考えるといいでしょう。
- 複数人で車中泊するのか・・・荷室の広いエブリイ
- とにかく安く車を購入して自分でカスタムするのか・・・ハイゼットカーゴ
- より快適で安全性の高いドライブをしたいか・・・NVAN
どのように車中泊したいかなど、自分の目的に合わせて車を選んで車中泊を楽しみましょう。
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