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【素人でもわかる!】スパークプラグ…役割は?交換時期は?聞いたことあるけどよく知らないスパークプラグについて解説します!

今回は「スパークプラグ」に関するご説明をしたいと思います!

以前にブログでもご説明した「ガソリンを入れ間違えるとどうなる?」でも少し登場しましたが、みなさんは役割や仕組みなどご存じですか?

車を所有していると1度は耳にする言葉かもしれません。

今回は、交換の目安や役割などについて詳しく解説していきます!

スパークプラグの役割

簡単にご説明すると…

以前、ブログや動画『ガソリン車に軽油を入れたらどうなる?』でも少し触れた

”ガソリンに火を付ける”パーツが、今回ご紹介する「スパークプラグ」です。

ガソリンエンジンには無くてはならない、欠かせないものです。

↓以前の整備ブログはこちら↓

そもそもガソリンエンジンってどんな風に動いているのか…流れを簡単にご説明すると

①混合気の吸入

②混合気の圧縮・点火

③爆発

④燃焼ガスの排気

という流れで動き、爆発による力でエンジンを回しています。

混合気というのは、霧状になったガソリンと空気を混ぜたもののことを指します。

「ガソリン車に軽油を入れたらどうなる?」ブログでもご説明しましたが、

ガソリンは自分で着火することはできませんが、引火性が非常に高い性質を持っています。

引火しやすくなった混合気を圧縮して、着火させるために必要なパーツが「スパークプラグ」です。

昔から大きくは変わらず単純な構造のパーツなのですが、このスパークプラグが無いとエンジンは始動しません!!非常に重要なパーツとなっています。

スパークプラグの構造

スパークプラグは細い電球のような形状をしています。

白い部分は焼き物(碍子)でできていて、碍子側の突起はターミナルと呼ばれます。

ターミナルは、電気をつなぐ端子のような役割をしています。

ネジ山が切ってある側の先端部にはL字型に曲がった電極(接地電極)と、わずか数ミリの隙間を開けて鉛筆の芯ほどの太さの電極(中心電極)があります。

この接地電極と中心電極の間に電気が走ることによりスパークし火花を出します。

この火花が混合気に点火して爆発を起こしています。

動画では、実際に車で使われているスパークプラグを見ながら説明してくれているので、非常にわかりやすいかと思います。ぜひご覧になってみてください。

さて、ここで問題です。

火花を散らすためには、何ボルト必要??

普通、電気は金属の線などを通って通電しますが…電極と電極の間には何もありません。

空気中に電気が走るほどの電圧が必要ということは一体何ボルト必要なの?!

正解は…20,000〜30,000ボルト!!

車で使用しているバッテリーは12ボルトなので、その何倍も大きな電圧です。

その電圧はどうやって作り出しているかというと、

「イグニッションコイル」というパーツが大きな電圧を作り出しています。

イグニッションコイルとは、スパークプラグの放電に必要な高電圧に変換する変圧器の1つ。

このイグニッションコイルの中は大まかに分けて1次コイル、2次コイル、コイルコア(鉄心)の3部で構成されています。

1次コイルは約0.3~0.6mmの電線を約100~200回巻いたもので、

2次コイルは約0.03~0.06mmの細い電線を約10,000〜20,000回巻いたもの。

コイルコア(鉄心)は1次コイルと2次コイルの軸となるものです。

イグニッションコイルは軸となる鉄心に電線が巻かれた構造となっていて、1次コイルでバッテリーから供給された電圧を一旦300ボルト程度まで引き上げ、その後巻き数の多い2次コイルでさらに高電圧化させる、という仕組みで電圧を上げています。

昔はこのイグニッションコイルからプラグコード(又はハイテンションコード)と呼ばれる線がつながっていて、このプラグコードにスパークプラグをつなげていました。

近年はこのプラグコードとイグニッションコイルが一体化した「ダイレクトイグニッションコイル」が主流となっています。

プラグを交換してみよう!

今回ご説明のために用意した車両も、このダイレクトイグニッションコイルのタイプです。

ここではスパークプラグの交換手順をお伝えします。

①まずはダイレクトイグニッションコイルを取り外すために、繋がっている配線(カプラー)を外します。

②ダイレクトイグニッションコイルを固定しているボルトを取り外します。

ボルトは2本程度で留めてあることが多いです。

先ほどお伝えしたプラグコードを使用してイグニッションコイルとつながっているタイプの場合、この固定ネジは無いことが多いです。

③ダイレクトイグニッションコイルは刺さっているだけなので、真っ直ぐ引き抜くと取り出すことができます。

④ダイレクトイグニッションコイルを取り外して穴を覗くと、スパークプラグが見えます。

プラグ用ソケット又はプラグレンチなどを使用してスパークプラグを取り外していきます。

すぐにでも新品を取り付けたいところですが…

ゴミを取り除いてから取り外し・取り付けを行うことをおすすめします。

動画ではノズルの長いエアガンを使用し、エアーでゴミを吹き飛ばしています。

エアーで吹き飛ばすのが理想的ではありますが、ご家庭で作業される場合は難しいかと思いますので、ゴミ等がプラグ取付穴に入らないよう気をつけて作業を行って下さい。

⑤取り付けるスパークプラグのネジ部分に、潤滑剤を散布又は塗布します。

エンジンの熱などによる固着を防ぐためでもありますので、新しいものを取り付ける際には潤滑剤の使用をオススメします。

※スパークプラグの電極部分にはつけないよう気をつけて下さい。

★ちなみに、ボルト類は大抵のものが反時計回り(左回り)で取り外すことができます。

取り付ける場合は逆の、時計回り(右回り)で取り付けます。

稀に例外もありますので、無理に取り付け・取り外しを行わないよう気をつけて作業を行って下さい。

⑥新しいスパークプラグを、プラグレンチ等の先に刺してエンジンへ取り付けます。

この時、ラチェットなどの工具は使わず指先で回して締められるところまで締めて下さい。

⑦最後どこまで締め付ければ良いかですが…

動画のように、スパークプラグの点検をしてまた取り外したものを取り付ける場合、軽くぎゅっと締める程度で大丈夫です。

どれほどの強さで締め付けているかは、ぜひ動画でご確認下さいね。

新品のスパークプラグを取り付ける場合は、プラグのタイプによります。

ガスケットタイプの場合、手で回して止まったところから½〜¾回転程まわして締め付けます。

締め付けに必要な回転角は、新品のスパークプラグの箱に記載されていることがありますので、ご確認の上作業をお願いします。

⑧あとは外した順に元に戻していくだけ!ですが、

ダイレクトイグニッションコイルを固定しているネジにも潤滑剤の使用をおススメするのと、無理にネジを締め付けない事が大事です!

取付に使用しているネジは細い事が多いので、あまり締めすぎると折れてしまう可能性があります。

こちらもどれぐらいの力で締めているかは、ぜひ動画を見てご確認下さい!

⑨全ての作業が終わったら、ちゃんと始動できるかチェック!

問題なく始動できれば、作業完了です♪

交換目安と種類

大きく分けると2種類あります。

1つは従来の一般的なタイプ。

先ほどお伝えした”鉛筆の芯ほどの太さの電極”のタイプが一般的に使用されています。

中心電極が太いタイプは、L字の接地電極が2つあるものや、中心電極にV字の切り込みがあるものなど様々な種類があります。

もう1種類は「イリジウムプラグ」。

電極の素材にイリジウム合金が使われていて、電極の太さは他のスパークプラグよりも細いので、火花の飛びが良いという特徴があります。

中心電極はシャープペンの芯ほどの細さしかありません。

交換時期

イリジウムプラグの場合の交換目安は

●L字の電極の先端が摩耗している

●中心電極が摩耗し短くなっている

両電極が摩耗していると、電極の間(ギャップ)が広がり、しっかりとした火花が散らなくなる為、エンジンのパワーダウンや燃費低下にも関わってきます。

上記2点のような摩耗が見られた場合には交換がおススメです。

しかし毎回スパークプラグを外して点検するわけにもいかないと思います。そして車両の使用状況等にもよりますが、

イリジウムプラグの場合は6〜8万㎞毎に交換がおススメです。

イリジウムではなく通常のプラグの場合は3〜4万㎞が交換目安となっています。

いかがでしたか?

「スパークプラグって交換した方が良いの?」と聞かれる事が多いのですが…意外と身近な部品だったのではないかと思います。

セルフ点検・交換の方法を記載させていただきましたが、もちろんサコダ車輛でも点検・交換作業を行っておりますので、お気軽にご用命下さい!お待ちしております♪

この記事を書いた人

渡辺
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