今回はヘッドライトの黄ばみ・くすみとりをテーマに、素人でも簡単にピカピカにできるのか実践しました!
検索エンジンや動画サイトなどで「ヘッドライト」と検索すると、「黄ばみ」や「くすみ」というワードが検索上位に表示されるので、調べている方が非常に多い案件なのではないかと思います。
もちろんサコダ車輛でも作業ご依頼を受け付けておりますが、今回はご自宅で気軽に作業していただけるよう、サコダ車輛のプロの整備士にやり方を伝授してもらいました!
市販の液剤を使用し、かなりピカピカのヘッドライトに仕上げることができましたのでご紹介します♪
みなさんも愛車のヘッドライト、一度チェックしてみてくださいね!
今回、作業に使用した車は…
サコダ車輛整備士の愛車・TOYOTAのアイシスを使用しました!
ヘッドライトのレンズ自体が古くなっていますが、市販の液剤を使用してどこまでキレイになるのかをやってみたいと思います。
作業開始!…の前に、気になる質問
今回の整備チャンネルでも、ヘッドライトについて気になることを整備士さんに聞いてみました。
目次
ヘッドライトが黄ばんでいたら、何がいけないの??
せっかくボディを洗車をしてワックスなどをかけてキレイにしていても、ヘッドライトが黄ばんでいると、車両が古く感じてしまって折角のカッコいい車が台無しに感じてしまいます。
ヘッドライトをキレイにすることでカッコよさが格段に上がりますので、ぜひキレイにしていただきたいです。
車検の検査項目の中には、ヘッドライトの光の量と光の向きをを測る検査があり、ヘッドライトの光量と向きが規定の数値に達していないと車検に通りません。
その項目をクリアするためにも、ヘッドライトの黄ばみをしっかりと取り除き、明るく照らせるようにしておかなければなりません。
安心して安全に快適に乗っていただくためにも、ヘッドライトの黄ばみを取ることは重要なのです。
ヘッドライトはどの程度汚れていたら車検に通らなくなるの??
答え:光量6,400カンデラ以下になると車検に通らないので、それをクリアすることが必要!
光量の測定基準は「カンデラ」という単位が使われます。
光度測定点が定められているのですが、1灯あたり6,400カンデラ以上あることが車検クリアの条件となっています。
黄ばみや汚れがひどい場合、検査時に必要な光量が出ないことがあります。
そうした時はヘッドライトのレンズの黄ばみを取って磨くという作業が必要になってきます。
ヘッドライトのレンズを磨いても検査にクリアできない場合もあります。その時はもっと明るさを出せるようなヘッドライトバルブ(電球)へ交換が必要なこともあります。
そして中にはヘッドライトのカスタマイズをおこなっている方もいらっしゃるかと思いますが、新しいヘッドライトであってもカスタムパーツを装備している場合、十分な光量を確保できない場合もあります。
そうした時は車検で光量がちゃんと出るヘッドライトへの交換が必要となります。
ハロゲンライトとLEDライトの基準値は同じ??
答え:基準は同じです!
ハロゲンバルブであってもHIDバルブやLEDヘッドライトであっても同じだそうです。
光量を測定するためのテスターで計測し、6,400カンデラを超えることが車検クリアの条件となっています。
ハロゲンライトとLEDライトの光の見え方は同じなの??
ヘッドライトが同じように黄ばみやくすみなどがあった場合、「ハロゲンライトとLEDライトで比較すると、LEDの方が見えやすくなったりするのかな?」という疑問を聞いてみました。
答え:LEDの方が明るい…けれど、見えづらくなる場合もある
実際に経験されている方もいらっしゃるかと思いますが、明るさ的にはLEDの方が明るくはなるのですが、LEDに交換してからの方が見えづらくなったという方もよくいらっしゃいます。
個人の感覚の違いもあるかとは思いますが、ハロゲンライトの方が暗いけれど見やすいという方も中にはいらっしゃいます。
ハロゲンライトは光の色が黄色味を帯びているため、悪天候時の視認性が高く、また発光時の発熱によりライト周りの雪を溶かしてくれる効果もあります。
霧が発生したときなどに使用するフォグランプですが、黄色味が強いバルブを使用している方や車両が多いのは、こうした視認性を高めるためであります。
LEDに変えたからといっても、明るくなる=見やすくなる、とは一概に言えないようですので、明るさを変えたい・色を変えたいなどのお好みに合わせてヘッドライトを選んでいただければと思います。
実際の点検・調整方法を見せていただきました!
ヘッドライトには中心があります。その中心部には小さな〇模様がヘッドライトのレンズに施されています。
その中心の〇印に合わせてテスターをセットします。
そうしてテスターに表示された数値を読み、車検に通る範囲かどうかをチェックします。
この時光量だけではなく、「光軸」といって光を照らす位置も車検が通る範囲内かをチェックします。
整備士愛車のアイシスは光量・光軸共に基準値内でした。
ちなみに光軸の基準値は、前方10mにおいて
左側…左右とも27cm以下
右側…左右とも27cm以下
上向…水平面から10cmまで
下向…取付高さの5分の1以内
となっています。
実際にヘッドライトを磨いていきましょう!
今回使用した液剤は、Lindaの「ヘッドライトコーティングシステムHD-1 UV」というもの。ヘッドライトを磨く専用の液剤となっています。
こちらの商品はサコダ車輛でも取り扱っているものですが、大手ネットショップなどでも販売されているのを見かけたことがありますので、一般の方でも手に入るものとなっています。
ご家庭で使用していただく時は、同じものでなくてもホームセンターなどでも似たような商品があるようなのでぜひ探してみてください。
今回は、ヘッドライト磨き専用のものを使った場合の手順をご紹介します!
そして今回は施工前と施工後の変化がわかるように、ヘッドライト中央にマスキングテープを貼って半分だけ磨いてみました。
~手順~
①ボディに液剤が付着しないように、ヘッドライトの周りをマスキングする。
作業はボンネットを開けておこなった方が磨きやすいとアドバイスいただきました!
使用する液剤が強力なので、塗装をいためないようにしっかりとマスキングすることをおススメします。
動画ではマスキングテープのみ使用していましたが、新聞紙なども貼り付けてボディへの液剤付着を防ぐのが良いそうです。
②今回使用したヘッドライトコーティングシステムには、2種類の液剤が入っていました。
一つはくすみを取り除くためのベースクリーナーで、もう一つはコーティング剤です。
まずベースクリーナーを使用してくすみを取り除いていきます。
柔らかいスポンジにクリーナーを適量のせて、軽く塗り広げるように磨いていきます。力は入れなくても大丈夫ですが、しっかりと塗り込んでいくと良いです。
③少し時間を置いてから、タオルでしっかりゴシゴシと拭き取ります。
④汚れが取れたら、コーティング剤を塗ります。
クリーナーだけでもキレイになりますが、コーティングすることでさらに透明感が出てキレイになります♪
ティッシュに適量をつけたら、上から下へ丁寧に塗っていきます。
作業は以上です。
どれくらいキレイになったか一目瞭然!汚れがしっかりと取れて透明感が出ました。
マスキングテープを貼る位置や磨き方、ビフォーアフターなど、ぜひ動画もご覧いただきチェックしてくださいね♪
施工後のヘッドライトをテスターでチェックしてみました。
施工前は132hcdという数値が出ていましたが、施工後は240まで上がりました!
ヘッドライトを磨くだけでこれだけ光量が上がるので、これから車検を控えている方や夜間のライトの見え方が気になる方は、ぜひヘッドライトの黄ばみやくすみ取りをしてみると良いかもしれません。
そして施工後の注意ですが、ヘッドライトをゴシゴシと磨いたりすると、どうしても光軸が変わってきてしまいます。
光軸が変わるだけでも見え方は変わってきますので、光軸の調整もぜひ行っていただくと良いかと思います。
いかがでしたか??
車を毎日使用して見ていると、汚れの変化に気づきにくく、光の見え方の変化にも気づかないと思います。
「自分の愛車のヘッドライト、ちょっと曇っているかもしれない…」そう思った方は、ぜひ磨いてみることをおススメします!
サコダ車輛でも作業を受け付けておりますので、お気軽にご用命下さい♪