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【車のバッテリー】昨日まで普通だったのに突然上がった…!バッテリー上がりの原因、仕組み、応急処置の方法などを解説!

皆さん、ロードサービス”JAF”の出動件数で最も多いのは「バッテリー上がり」であることを知っていましたか?

今回はバッテリーの仕組みと、万が一バッテリーが上がってしまった場合の対処方法について、サコダ車輛の整備士さんに教えて頂きました!

JAFロードサービス出動理由、第一位!?

様々な理由で出動しているJAFロードサービスですが、バッテリー上がりが理由での出動は、なんと全体のうち約66%を占めています!

一見多そうに見える”タイヤのパンク”が理由で出動したのは全体のわずか19%。

バッテリー上がりがJAFロードサービス出動理由の中で、ぶっちぎり1位なんです。

経験された方が多いのではないでしょうか?

今回は

『バッテリーが上がった時の対処法』

『バッテリーの仕組み』

などをご紹介していきたいと思います!

バッテリーをチェック!

今回はN-ONEを使ってご説明していきます。

まずはバッテリーの位置を確認

ボンネットを開けてエンジンルームを見ていただくと、向かって右側(車両の左側)にバッテリーが取り付けられているのを確認できました。

車種によりますが、必ず赤いゴム製又はプラスチック製のキャップが取り付けられているので目立ちます。車に詳しくない方でも、赤いパーツを探せばすぐに見つけられるのではないでしょうか。

ほとんどの車種が車両左側についています。※一部例外な車種もあります。

バッテリー=電池ですので、家庭内で使用している単〇電池と同じくプラスとマイナスがあります。

車の場合、赤いキャップがついている方がプラスで、もう一方がマイナス端子です。

バッテリーの構造

バッテリー本体には、十字型がついた丸い蓋のようなものが6つ取り付けられています。バッテリーの中は6つの部屋(セル)に分かれていて、セル1つ1つにこの蓋が取り付けられています。

セル内には二酸化鉛などが塗布された金属製のプレートと希硫酸(電解液/バッテリー液)が入っていて、この2つが化学反応を起こすことにより電気を発生させています。

メンテナンスの仕方

つまり、各セルに電解液がちゃんと入っていないと電気が生まれません。

セル1つ1つ電解液が入っているかをチェックする必要があります。

バッテリーの液面点検をして、最高液面線(UPPER LEVEL)と最低液面線(LOWER LEVEL)の間の半分以下になっていたら、バッテリー液の補充が必要です。

その場合は十字型のついた蓋を外し、バッテリー側面に記された「UPPER」まで入れます。

※ご自身で作業される場合はUPPERより上に入れすぎないようご注意下さい。

ちなみに、バッテリー液が不足していて補充する場合、希硫酸ではなく汚れのないキレイな「蒸留水」を入れます。

バッテリー上がりの主な原因は?

バッテリー上がりの原因として考えられることは2つあります。

①バッテリーを替えたばかりなのにエンジンがかからなくなった場合

一番多かった理由としては、半ドアにしたまま放置やスモールランプのつけっぱなし…など、ライト類の消し忘れが多いようです。

②バッテリーの寿命

長年バッテリーを使用していると、バッテリーそのものが電気を蓄えたり発電できなくなります。そうした場合にエンジンがかからなくなります。

バッテリーの寿命は2~3年程度ですので、交換時期を超えて使用している場合にはバッテリーはいつ上がってもおかしくありません。

バッテリーが上がりやすい環境も!

とくに劣化してきたバッテリーを使用している場合、寒い時期の方がバッテリーが上がりやすくなっています。先ほどご説明した化学反応が、寒い時期のほうが起こりにくくなっているためです。

人間と一緒で、寒いときはかじかんで動きづらいですが、温かい時の方が動きやすい!というのと同じようです。

逆に、暑い夏でもバッテリーが上がってしまうケースも多くあります。

バッテリー自体が熱くなり負荷がかかるのと同時に、エアコンなどを使用してさらに負荷がかかるため、どうしてもバッテリーが疲れやすくなります。

さっきまでエンジンをかけられたのにかからなくなった、となることも出てきます。

夏はエアコンなどの電気をたくさん使うので、バッテリーがオーバーヒートしてしまいやすい季節。冬だけでなく、夏もバッテリーが上がりやすいということにご注意下さい!

もちろん、エンジンがかからない原因はバッテリー以外にある場合もございます。

バッテリーが元気かどうかのチェックや、その他エンジンのかかり具合など気になることがある方は、ぜひ一度サコダ車輛に点検のご依頼を頂ければと思います!

バッテリーの種類

昔の車両と現行の車両、同じバッテリーの大きさなのにバッテリーの金額が大幅に違う場合があります。

理由は『アイドリングストップがあるかないか』です。

価格差が大きいのはなぜ?

アイドリングストップが無い車両のバッテリー品番の一例として『40B19L』などという表記がありますが、

アイドリングストップ付き車両に対応したバッテリーには、”M”が付いて『M-42』という表記に変わり、先にアルファベットが表記されていることが特徴です。

この40B19とM42…どちらも外観サイズや基本構造はほぼ同じですが、違いがあります。

車は走行やアイドリング等でエンジンが回ることにより発電し、その発電した電気をバッテリーに蓄えます。

しかしアイドリングストップ付き車は、アイドリングしない=エンジンがかかっていない時間があります。

エンジンがかかっていない間も灯火類やワイパーなどの電子部品を作動させるために、短時間のうちにたくさんの電気を蓄えられる容量の大きいバッテリーを搭載する必要があります。

そのバッテリーが、アルファベット表記から始まる品番のバッテリーということです。

バッテリーの重さを比較

ここで40B19とM42、2つのバッテリーの重さを比べてみました。

40B19は、決して軽くはないが持ち上げられる重さでした。

M42は…女性の力では持ち上げるのは少々困難な重さでした。

たくさん電気を蓄えなければならないアイドリングストップ車用のバッテリーは、非装着車と比べて中身の容量が非常に大きい

ということが、重さの比較でもわかりましたね。

アイドリングストップ車に非対応バッテリー装着は…

もちろんおススメしません!!

以前整備をさせていただいた車両で、アイドリングストップ車に非対応バッテリーを装着されていた方がいらっしゃいました。

同じ大きさなので取り付けられてしまいます。しかし!

バッテリーが元気な最初のうちはアイドリングストップをしますが、そのうち、アイドリングストップしなくなります…

「アイドリングストップしなくなった」という点検依頼によりチェックさせていただいたところ、非対応バッテリーが装備されていた…というケースもあります。

正規のバッテリーを取り付けて頂き、それでも不具合等ある場合、一度サコダ車輛にて点検させていただければと思います。

バッテリー上がり時の対処法!!

ここからは、万が一バッテリーが上がってしまった時の対処法として、他車とのバッテリーの繋ぎ方(ジャンプ方法)をお伝えします!

必要なもの

「ブースターケーブル」です。

車載していない方も多いと思いますので、ぜひ非常用にご用意いただけると良いかと思います。

一般的に売られているブースターケーブルにも太さがあります。

細いものは安価で手に入りますが、電気が流れる量が少なかったりする物があります。いざという時、電力不足で役に立たない場合も…

そして細いケーブルは過熱しやすいので非常に危険です!

安心かつ確実にジャンプさせるために、太いケーブルのタイプのご用意をおススメします。

そして作業時は軍手や作業用手袋などの装着もお願いします◎

~手順~

①故障車と救援車の端子カバーを外す

 軽くはまっているだけなので、上にめくるようにするだけで外せます。

②赤いブースターケーブルの片側を+端子に繋ぐ

※+には赤いケーブル、-は黒いケーブルと車体側の端子の色に合わせてケーブルを使用すると事故を防げます。

※ケーブルがしっかりと取り付けられているかチェックしてください!

甘噛みさせていると、ふとした瞬間に外れてショートさせてしまう恐れがあり非常に危険です!!以降の作業も同様です!

③赤いケーブルの反対側をもう一方のバッテリーに繋ぐ

④-端子に、黒いケーブルを繋ぐ

※ここでもケーブルの先端は車体や+端子などに触れないよう慎重に作業してください!

⑤黒いケーブルの反対側を、もう一方のバッテリーに繋ぐ

⑥救援車のエンジンをかける

⑦故障車のエンジンをかける

そして救助車もエンジンを切った状態でケーブルを繋いだ方が、両車とも故障させてしまうリスクも減らせます。

手順は多くありませんが、ショートさせないように慎重に作業することが大事です!

万が一繋ぎ方や手順を間違えてしまうと、車両の故障にも繋がりますので十分に注意して作業を行ってください。

外す際は逆の順番で行っていただければ大丈夫です。

いかがでしたか?

突然のバッテリー上がり…本当は起こらないのが1番良いのですが、

万が一の為に、ブースターケーブルの繋ぎ方やバッテリーについて覚えておくと、いざという時に役立つと思います。

バッテリー以外のことでもお困りのことがございましたら、ぜひサコダ車輛へご連絡下さい!

この記事を書いた人

渡辺
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