エアコンのお悩み解決コーナー第2弾!
効きが悪い、ニオイが気になる、風の出が悪い…などのお悩みを抱えたままドライブしている方もいらっしゃるかと思います。
今回はエアコン問題を解決する方法の1つ、「エアコンフィルター」に着目して、今回も整備士さんに様々な質問をしてみました!
エアコンが効かない!とお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね♪
臭い…!風が弱い!原因
風の出が悪い原因の1つとして、
車内外からのゴミや埃を取り除いてくれる「エアコンフィルター」が汚れて詰まっていることが考えられます。
そしてニオイの原因として考えられるのが…室内にあるエアコン装置が、湿気などによりカビが生えてしまっていることが考えられます。
カビにとってゴミや埃などの豊富な栄養源がエアコンシステム内部にはたくさんあります。
それに加えて、結露により湿気が溜まることでカビが繁殖しやすい環境となっている為、カビ臭い嫌なニオイが発生してしまうのです。
臭いと感じる場合の原因は、ほとんどがエアコン配管内などのカビが原因であることが多いようです。
しかし、外気を取り入れる際にゴミなどを取り込んでしまったのが原因となることもありますので、まずはお車を点検させていただければと思います。
エアコンフィルターってどこにあるの??
ほとんどの車両が助手席側、グローブボックスの奥に設置されています。
グローブボックスはツメで引っかかっているだけで簡単に外せるものが多いので、エアコンフィルターへ容易にアクセスできます。
※中にはグローブボックスにダンパーが取り付けられていて、ダンパーを外す手間が必要になる車両もあります。
グローブボックスを開けると正面に出てくるボックスにエアコンフィルターが入っています。
動画内で紹介しているムーヴの場合は正面から取り外すタイプですが、グローブボックス下からアクセスするタイプの車両もあります。
今回紹介しているムーヴの場合は、蓋を止めている部分を摘まんでスライドするだけで簡単に蓋を取り外すことができます。
あとは中に入っているエアコンフィルターを引き抜くだけ。
さほど時間がかからずに点検・交換ができます。
外したエアコンフィルターをチェックしてみると…
ジャバラ状になっているフィルターですが、ジャバラになっている所を1つ1つ開けてみると…
汚れがびっしり詰まっていました!!
汚れや埃だけでなく、木の葉や、植物の種、虫なども挟まっていました。
エアコンの装置自体はしっかりと冷えていても、このように汚れや埃が付着したままですと、空気の通り道が塞がれてしまうことになりエアコンの効きが悪く感じます。
汚れの原因はどこから??
以前エアコンの操作などをご紹介した中に出てきた「内気と外気」切り替えボタンですが…
このボタンを操作することにより、外気を取り入れた時には外の埃や木の葉などがフィルターに付着します。
内気運転した場合は車内の埃…主に人間が持ち込む衣服などに付着した埃がフィルターに集まっています。
つまり、内気・外気共にフィルターを通って風が出てくるので、様々な汚れが溜まっています。
ちなみに…今回取り出したフィルターは、整備士さん曰く2割程度の汚れだそうです。
その2割の汚れで、新品と比べてどれぐらい風量が変わるのかもチェックしてみました!
新品に交換!
点検したムーヴに取り付けられていたのは「活性炭タイプ」のエアコンフィルターでしたので、同じ活性炭タイプの新品を取り付けて風量をチェックします。
ちなみに…活性炭タイプは、ニオイの元となるガスなどを高い吸着効果で取り除いてくれるので、臭いを軽減してくれる優れものとなっています。
そしてニオイだけでなく、花粉やPM2.5などもしっかり取ってくれます。
※新車購入時は活性炭が入っていないノーマルタイプが取り付けられています。
活性炭タイプの新品に交換してみたところ…風が冷たく、風量もアップしたのをしっかりと感じ取ることができました!
2割の汚れでも、新品と比べると違いが分かるほど差があることがわかりました。
やはりフィルターが詰まっていると風の出が悪いので、感じる冷たさも変わってくるようです。
交換の目安は??
車の使用率や環境にもよりますが…以前動画などで「車のエアコンは1年中使用したほうが良い」とお伝えしましたが、
その通り使用すると、エアコンフィルターは常に内気や外気にさらされている状態となる為、
1年ごとに交換していても効き具合が気になったり変化を感じたら、早めに交換していただくことをおススメします◎
エアコンフィルターの状態が気になる場合は、ぜひサコダ車輛まで点検・ご相談下さい♪
フィルター交換、初チャレンジ☆
エアコンフィルターの交換に初めてチャレンジしてみました!
手順は以下の通り!(※ムーヴの場合)
①グローブボックスを外す
ボックスの両サイドにツメが取り付けられていているので、グローブボックスを内側にたわませながら片方ずつ手前へ引っ張ると、グローブボックス上部が外せます。
グローブボックス下側もはまっているだけなので、まっすぐ引き抜くと外せます。
※力づくで作業するとツメを折ることがありますので慎重に作業しましょう!
②エアコンフィルターのケースの蓋を外す
蓋を外すのにも工具は必要無く、突起部分をつまみ、左へスライドさせるだけで簡単に外せます。
蓋の右側には小さなツメがあり、非常に折れやすいので、優しく慎重に外してくださいね♪
③エアコンフィルターを取り出し、新品と交換
古いエアコンフィルターは引き抜くだけで取り出せます!
そして新品を取り付ける場合は向きがありますので、必ず確認してから取り付けてください。
ムーヴの場合、「⇧UP」と書いてある面が見えるように、指定された側を上にして差し込みます。
…以上!後は②、①と逆の手順でフィルターの蓋とグローブボックスを戻していくだけで完成です!
一度作業をしていただき感覚を覚えていただくと、ご自身で交換していただけるほど簡単な作業となっています。
もちろん上記の手順と異なる車種はありますので、
ご自身で作業が不安な方はぜひサコダ車輛まで作業ご依頼頂ければと思います!
最後に
エアコンフィルター交換してもニオイが気になる…という場合もあります。
エアコンのシステム上、どうしても温度差などにより湿気が発生して、そこにゴミや埃などが張り付いてカビが発生してしまいます。
特に、以前動画でお伝えしたエバポレーターという部品にカビが発生しやすくなっているのですが、実は冷たいアルミ板で作られている部品なので、結露して水分が出やすいのです。
そして車内のニオイは全てこのエバポレーターを通過して循環しているので、ここにカビが発生するとエアコンからの風が臭く感じてしまうのです。
しかしこのエバポレーターを外して交換するというのは、超高額な整備費用に加えてものすごい時間がかかってしまいます…
ですので、エアコンフィルターを交換する以外にニオイを取り除く他の方法があるのかも整備士さんに聞いてみました!
エアコンフィルターを交換してもニオイが気になる場合は??
答え:配管などを洗浄する方法があります!
エアコンフィルターを替えたけどまだ臭うといった場合におススメしている方法なのですが、洗浄方法が3つあるのでご紹介します。
①スプレータイプ
エアゾールでエアコンの吸い込み口から吹き込んで簡易的に掃除をするタイプです。
②泡タイプ
エアコンを使用していると、車外からよく水がたれ落ちているのを見かけますよね。
その水が出るところから泡を中に入れて、本格的に清掃できるのがこちらの泡タイプです。
③光学タイプ
光触媒を利用した、最新の技術を使った除菌方法です。
光触媒を定着させ、太陽光や室内灯などのわずかな光が当たるたびに消臭や防臭、抗菌などをしてくれるもの。
サコダ車輛・整備士のおススメは、しっかりと洗える②の「泡タイプ」がおススメです!
そのかわり泡タイプは、泡を入れてしばらくしてから汚れが出てくる為、効果が出るまでにお時間がかかります。
それと同時に、しばらくの間は洗浄剤のニオイが車内に充満する可能性もありますので注意が必要です…
この2点がデメリットではありますが、しっかりと洗浄できるので、ニオイの元から絶つことができます。
早く効果を出したいという方には①や③のスプレータイプや光学タイプがおススメです。
「エアコンのニオイが気になる」
「効きが悪い気がする」
といったお悩みがございましたら、点検のご依頼も承っておりますので、ぜひサコダ車輛までお問い合わせください!!