以前ご紹介しました『カローラクロスvsクロストレック』の試乗編です!
前回は内装外装のデザインや広さ、ラゲッジスペースなどご紹介しましたが、今回は走りに着目して比較していきます!
身長148cmの女性スタッフが乗り込み、視界の広さや運転のしやすさなどもあわせてご紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください♪
★紹介車種★
目次
TOYOTA カローラクロス HYBRID Z 1.8L 2ZR-FXEエンジン+モーター
メーカー小売希望価格¥2,990,000~
全長 4,490 mm x 全幅 1,825 mm x 全高 1,620 mm
WLTCモード:26.2km/L
カローラクロスはTNGAプラットフォームとよばれる車両です。
(TNGA…トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャの頭文字を取った略称)
プラットフォームを根幹とした車両作りの開発方針・開発手法のことで、「操縦安定性」と「ゆとりのある居住空間」を徹底的に追及している車のことです。
つまりカローラクロスは、大人数でのお出かけに対応し、ラゲッジスペースもゆとりある車内を実現させた1台なのです。
SUBARU クロストレック 2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER)リニアトロニック AWD
メーカー小売希望価格¥3,289,000~
全長 4,480 mm x 全幅 1,800 mm x 全高 1,575 mm
WLTCモード:16.4km/L
e-BOXERとは…
SUBARUの特徴でもある水平対向エンジン(BOXERエンジン)に、コンパクトで高性能なモーターとリチウムイオンバッテリーを搭載したSUBARU独自の新しいパワーユニットです。
e-BOXERはハイブリッドではなく、マイルドハイブリッドと呼ばれるカテゴリに分類されます。
ハイブリッドとの違いですが、
ハイブリッドは電気を使用しモーターのみでの走行が可能なのに対し、マイルドハイブリッドはモーターのみでの走行は不可。あくまでエンジンの補助でモーターが作動するため、ハイブリッドのようにものすごく燃費が良くなるということはありません。
しかしハイブリッド機能のない車両に比べると燃費は良くなるのが特徴です。
今回はこの2台を試乗比較していきます!
乗り込みやすさ
カローラクロスの扉は重めで開きにくいですが、開口幅はあるので乗り降りしやすそうです。
そしてカローラクロスの特徴は、ステップの低さ!
低身長な女性スタッフの膝より下にステップがあるので、相当乗り降りがしやすいということがわかります。
クロストレックのステップの高さは、女性スタッフの膝の位置にありました。
膝下にステップがあったカローラクロスよりも若干高いようです。
そして頭上空間に余裕はあまりないので、高身長な方は頭をぶつけないように乗り込む必要がありそうです。
シート
カローラクロスのZグレードには運転席8ウェイパワーシートが装備されています。
(前後スライド+リクライニング+シート上下アジャスター+チルトアジャスター)
そして黒一色にまとめられたデザインのシート。レザーも使用されていてとても高級感があります。
クロストレックも同様にパワーシートですが、シートメモリー機能がついています。
好みのシート位置を記録しておくことができ、ボタン1つで自動でシート位置を再現してくれるので非常に便利な機能です。シート位置を2パターン登録することができます。
実際に走ってみました!
視界の広さ
両車ともSUV車ということもあり、ボンネットが長く設計されています。
カローラクロスはシートを一番上にした状態で走行したので前方は確認できるのですが、運転が苦手な方や大きな車の運転に不安がある方は、一度試乗してご確認頂いた方が良いかと思います。
クロストレックのガラスサイズは、カローラクロスより前後左右とも大きいので、全体的に広くて見やすい感じがしました。
そしてダッシュボードの高さもカローラクロスより低めなので、シートの高さを一番上にしなくても視界を確保することができました。
前方の見やすさを比較してみた結果は、クロストレックの方が見やすい、という印象です。
しかし注意する点が…
クロストレックは座席を一番高くしていない状態でも天井と頭の距離が近いので、少し圧迫感があり窮屈に感じるかもしれません。
アクセルを踏んだ時
坂道でカローラクロスのアクセルを踏み込んでみると、軽自動車のようにエンジンの回転が上がって苦しそうということはなく、軽やかで余裕のある走りをしてくれました。
ハイブリッド車限定ですが、3段階のドライブモードがセレクトできる機能が備わっています。
名前の通り、「通常運転」「燃費重視の走り」「馬力が必要な時」といった使い分けができるようになっています。
それぞれ使って走行してみました。
通常のエコモードはアクセルが重たくなるイメージがありますが、カローラクロスのエコモードは、エコモードだと言われなければ気にならない程度の重さでした。
そしてエコモードの時と同じようなアクセルワークでパワーモードを使用してみました。
アクセルが軽くなり、加速が非常にスムーズになりました。
それに併せて回転数が上がりやすくなるので、走りはすごく楽しめそうだなと思いました。
ちなみにクロストレックの方はこういったモード切り替えはありませんが、カローラクロスのパワーモードを常時使用して走行しているような力強い走りをしてくれました。
カローラクロスより排気量が大きい分力強く走り、アクセルペダルも軽い、といった感じです。
乗り心地や騒音
実際に走行してみた時のシートの質感なども比較してみました。
カローラクロスのシートは決して柔らかくはなく、どちらかというと硬めな印象でした。薄さとホールド性を両立させたスポーティシートが採用されている為、そういった印象を受けたのかもしれません。
しかし身体に負担がかかりにくい姿勢を保ち、長時間の運転でも疲れにくいシートとなっています。
そして悪路走行もしてみました。路面の状態を拾ってガタガタとした振動は伝わってきますが、そこまで大きく揺れるということは無く安定感のある走りをしてくれました。
クロストレックの方はというと、ごくわずかではありますが、カローラクロスと比べてロードノイズと足廻りから伝わる振動が少し大きく気になりました…。
しかしどちらも非常に乗り心地が良い車両なので、微々たる差ではあります。
シートの形状や硬さなどほぼカローラクロスと同じでスポーティな作りなのですが、クロストレックの方が風通しの良い素材であるようです。
その他装備の違い
アイサイト
クロストレックにはSUBARUの特徴でもある「アイサイト」と呼ばれる安全性能が備わっています。
その中でもご紹介したいのが「ドライバーモニタリングシステム」。
又、ドライバーが乗車すると、あらかじめ設定しておいたシートポジションやドアミラー角度、エアコンの設定などを自動的に再現してくれるおもてなし機能も備えています。
クロストレックには他にも安全機能や走行支援してくれるシステムが数多く装備されています。
車線逸脱をしてしまうとフロントガラス上に警告を色で表示してくれるので、目線の移動が少なく負担が軽減できる機能も備わっています。
そして万が一事故が起きた際、歩行者用のエアバックも装備されています。
車内にいる自分たちだけではなく、外の人も守ってくれる安心機能です。
他、カローラクロスではオプション設定となっているブラインドスポットモニターが標準装備。
死角となる左右後方に障害物がある場合にお知らせしてくれる安心安全機能です。
ディスプレイ
カローラクロスは7インチのディスプレイが標準ですが、メーカーオプションで9インチにグレードアップすることが可能です。
しかし今回ご紹介しているクロストレックの上級モデルですと、標準で11,6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムが装備されます。
エアコンやラジオなどもこのディスプレイで操作できる他、スマートフォンにインストールされているアプリを使用できる「Apple CarPlay」と「Android Auto」にも対応!
お気に入りのオーディオアプリで音楽を聴くなど、”いつもの環境”をそのまま車で愉しめます♪
まとめ
加速・静粛性・安定感、すべてにおいて文句なしの走行をすることができる2台でした。
カローラクロスは現在、ガソリン車・ハイブリッド車共に受注停止中の地域も多いと思います。
サコダ車輛では残り数台ではありますが、在庫がございます!
クロストレックは新車のお取り扱い可能ですので、今回ご紹介した2台が気になっている方はぜひサコダ車輛までお気軽にお問い合わせください♪