家族で使いやすいコンパクトSUVを検討しているなら「ヤリスクロス」と「カローラクロス」は必ず候補に入っているでしょう。
199万円〜という手の届きやすい価格で注目されているカローラクロスと、ひと回りボディサイズの小さいヤリスクロス。
どちらもトヨタから発売されていることもあり、いざ購入となると迷っている人も多いでしょう。
この記事では、ヤリスクロスとカローラクロスの最上級グレード「Z」同士で比較していきます。
目次
ヤリスクロスZはどんな車?
ヤリスクロスは、ヴィッツをベースに開発されたヤリスシリーズの派生モデルです。
近未来的なエクステリアデザインと、ヴィッツよりもひと回り大きいボディサイズが好評で、2020年に発売されてから現在まで大人気モデルとなりました。
今回比較するカローラクロスよりはひと回り小さいボディサイズで、パワートレーンは1.5リッターのガソリンとハイブリッド。
また、ガソリンとハイブリッドには、どちらにも2WDと4WDが用意されています。
最上級グレードの「ハイブリッド Z」には、アッパーグリルやフルLEDヘッドランプ、18インチアルミホイールなど、コンパクトカーとは思えないほど豪華な装飾です。
カローラクロスZはどんな車?
カローラクロスは、世界中から愛されているトヨタのカローラシリーズで、初めてのSUVモデルとして発売された車です。
2021年9月に発売されたモデルで、大きすぎず小さすぎないカローラらしいボディサイズから大人気を博しています。
最上級グレードは「ハイブリッド Z」で、価格は299万円です。
高級感のある18インチアルミホイールに、メッキ塗装のフロントロアグリルやリアロアバンパーでドレスアップされています。
ヤリスクロスZとカローラクロスZの内装を比較
ヤリスクロスの車内はカローラクロスと比べると狭いものの、欲しいものが手の届く範囲にまとまっているコンパクトな仕上がりです。
どちらの車も運転席と助手席は、シートヒーターが標準装備となっています。
ヤリスクロスの運転席は6wayのパワーシートで、カローラクロスは8wayのパワーシート、助手席はどちらともマニュアルシートです。
カローラクロスの後部座席は2段階のリクライニング機能付きで、前後スライドはできませんがセンターアームレストも設置されています。
しかし、ヤリスクロスの後部座席は、前後スライドもリクライニング機能もありません。
センターアームレストは設置されていますが、カローラクロスと比べると後部座席のスペースはややタイトな印象です。
小さな子供をチャイルドシートに乗せて、後部座席でお世話する機会が多い人にはカローラクロスが向いているでしょう。
ヤリスクロスZとカローラクロスZのラゲッジスペースを比較
次は、それぞれのラゲッジスペースを比較してみましょう。
ヤリスクロスのラゲッジスペースは5人乗車時で最大積載量390L、幅は1400mm、高さは最大で850mmとなっています。
カローラクロスのラゲッジスペースは5人乗車時で最大積載量487L、幅は1369mm、高さは最大で957mmです。
後部座席を倒したときのカローラクロスの最大奥行きは1885mmまで拡大しますが、フラットスペースにするためには専用の純正アクセサリーが必要になります。
ヤリスクロスは4:2:4分割可倒式を採用しているため、4人乗車でも長尺物を載せることができます。
ヤリスクロスのラゲッジスペースはデッキボードの高さも調節できるため、カローラクロスよりも最大積載量は劣るもののフレキシブルな使い方ができるでしょう。
ヤリスクロスZとカローラクロスZの安全装備を比較
ここからは安全装備について比較していきます。
ヤリスクロスとカローラクロスはファミリー層に人気のため、安全装備を重視している人も多いでしょう。
まずカローラクロスは、昼夜問わず歩行者や自転車を検知する「プリクラッシュセーフティ」、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールなどをはじめとした5つの機能を持つトヨタセーフティセンスが搭載されています。
バックモニターガイドやパーキングブレーキサポート、ブラインドスポットモニターも標準装備となっているため、駐車が苦手な人でも安心して運転できる装備内容です。
ヤリスクロスも基本的にはカローラクロスと同じ装備内容ですが、オプションで「アダプティブハイビームシステム」や「アドバンストパーク」が選べるようになっています。
ヤリスクロスの安全装備は、カローラクロスより初心者向けの内容になっているようです。
もちろんどちらとも、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグは標準装備となっています。
ヤリスクロスZとカローラクロスZの比較まとめ
この記事では、ヤリスクロスとカローラクロスの最上級グレード「Z」同士を比較しました。
ヤリスクロスとカローラクロスは、どちらも大人気のコンパクトSUVです。
維持費はボディサイズが大きいためカローラクロスの方が高くなりますが、自動車税の差額は5,000円で燃費差も1〜2km/L程度です。
最上級グレードの「ハイブリッド Z」同士の価格は40万円程度なので、迷っている人も多いでしょう。
両者の大きな違いは「後部座席の快適性」です。
ヤリスクロスの後部座席には、リクライニングも前後スライドもありません。
一方カローラクロスの後部座席はリクライニング機能付きで、足元のスペースにも余裕があります。
大人5人で乗車する機会や、後部座席で小さな子供のお世話をする機会が多い人にはカローラクロスがオススメです。
しかし、ヤリスクロスも大人2〜3人+荷物程度なら十分すぎる性能です。
内装の細かい部分は価格差40万円だけあって、カローラクロスの方がやや豪華な印象を受けます。
どちらも素晴らしい車には違いないため、ぜひ1度試乗してみることをオススメします。