「ヴォクシー(VOXY)」といえば、トヨタを代表する人気のミニバンです。2022年にはフルモデルチェンジにより新型が登場しました。
ヴォクシーには魅力的な特徴がたくさんあり、またいろいろなグレードも設定されています。もし購入しようと思ったら、どのグレードを選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、トヨタ・ヴォクシーのおもな特徴をピックアップして紹介。各グレードの特色やおすすめのグレードも説明していますので、ヴォクシーを購入する際にぜひ咲こうにしてください。
※2022年10月時点の情報です
目次
ヴォクシーとは?
ヴォクシーはトヨタが製造する、ミドルクラスのミニバンの車種です。姉妹車として「ノア(NOAH)」があり、ヴォクシー・ノアともにトヨタを代表するミニバンとして、高い人気があります。
ノアはスタンダードな外観のデザインなのに対し、ヴォクシーのデザインは精悍でシャープな印象。ノアがファミリー層をターゲットとしているのに対し、ヴォクシーはおもに若者向けなのが特徴です。
ヴォクシーは2001年(平成13年)にライトエース・ノアの後継車種として、姉妹車のノアとともに発売されました。2022年1月にフルモデルチェンジが実されて、四代目モデルになっています。
車名のヴォクシー(VOXY)は、英語の「VOX(声)」と「BOXY(箱形をした)」という言葉を掛け合わせたものです。
ヴォクシーのグレードと価格
ヴォクシーのグレード構成を見ていきましょう。ヴォクシーには大きく分けて「S-Z」と「S-G」という2種類のグレードがあります。そして「S-G」には、7人乗りと8人乗りの2種類を設定。「S-Z」は7人乗りのみなので、8人乗りが欲しい場合は、必然的に「S-G」を選ぶことになります。
加えて「S-Z」「S-G」とも、ハイブリッドモデルとガソリンモデルが設定されているのです。また駆動方式は「S-Z」「S-G」ともに2WDと4WDを設定しています。なおハイブリッドモデルの4WDは「E-Four」という、電動式の4WDシステムです。
「S-Z」グレードは上級グレード、「S-G」グレードはエントリーグレードとなり、搭載される装備に大きな違いがあります。そのためヴォクシーのグレードを選ぶ際は、以下の基準がポイントになります。
- 乗車定員は7人がいいか8人がいいか(8人の場合は「S-G」で確定)
- 上級グレード「S-Z」がいいか「S-G」がいいか
- ハイブリッドモデルとガソリンモデルのどちらがいいか
- 駆動方式は2WDか4WD(ハイブリッドはE-Four)か
以下に、ヴォクシーのグレードと価格をまとめてみました。
ヴォクシーのおもな特徴を紹介!
人気のヴォクシーですが、その魅力はどこにあるのでしょうか? ここからはヴォクシーのおもな特徴をピックアップし、紹介します。
外観とボディーサイズ
ヴォクシーの外観ですが、まずデザインが特徴的です。なかでもヴォクシーのフロントマスクのデザインは、一目見てヴォクシーだとわかる、個性的でインパクトがあるデザインになっています。ヴォクシーのフロントマスクは、以下のような特徴があります。
●大きく開いたグリル
●細くつり上がったフロントライト
精悍でシャープな印象です。
また外観とともに気になるのが、車体の大きさではないでしょうか。三代目まで5ナンバーサイズだったヴォクシーですが、四代目となるヴォクシーからはボディーサイズが3ナンバーサイズに拡大しました。ヴォクシーのボディーサイズは、 以下のとおりです。
3ナンバー化に伴い室内空間が拡大するなど、使い勝手は向上しました。運転のしやすさという面では多少不利になりますが、大幅に巨大化したわけではありません、そのため日常使いでの運転では、車体が大きいとは感じにくいと思います。
室内空間と内装
多人数乗車するミニバンでは、室内空間は重要なポイントです。ヴォクシーの室内空間は広く、居住性も良好です。ヴォクシーの室内空間の大きさは、 以下のとおり。
足元も広く、足を伸ばして楽な体勢でくつろげます。
またヴォクシーには7人乗りモデルと8人乗りモデルがあります。7人乗りモデルでは、2列目のシートがキャプテンシートを採用。キャプテンシートは助手席のように独立したシートです。前後に745mmのスライドができ、足元空間に余裕があります。うしろいっぱいまでシートをスライドさせると、とても広い足元スペースが生まれるのです。
ちなみに8人乗りモデルの2列目は、3人座れるベンチシートになります。
さきほど説明したとおり、四代目モデルになりボディーサイズが3ナンバーサイズに広がりました。その恩恵は、室内空間の広さや居住の快適性に大きく現れています。
シートアレンジと荷室空間
広い室内空間をもつヴォクシーですが、2列目・3列目のシートを倒せば、広大な荷室空間が出現します。しかもシートアレンジもさまざまで、状況に応じて適切な荷室の状態をつくり出せるのです。
荷室空間以外にも、3列目を跳ね上げ、2列目をうしろ方向へスライドすると、自宅の居間のソファーように足をゆったり伸ばせる「スーパーリラックスモード」にもできます。ほかにも「リヤフラットソファーモード」や「フロントフラットソファーモード」「後席トライアングルモード」など、いろいろなリラックスモードにアレンジ可能です。
便利な機能
ヴォクシーには、運転しているときに便利な機能も備わっています。そのなかでも注目なのが、以下の機能。
●TFTマルチインフォメーションディスプレイ
●8インチ新型ディスプレイオーディオとコネクトナビ
TFTマルチインフォメーションディスプレイは、インパネの中央上部に配置されています。走行に関する各種情報や、燃費に関する情報などのさまざまな情報を表示し、運転しながら状況を確認できます。
8インチ新型ディスプレイオーディオは、オプションの「コネクトナビ」を申し込むことで、センターから各種情報提供や音声認識サービスなどの通信サービスが利用できるので、とても便利です。
安全性能
現在、多くの車種で安全サポート機能が搭載されています。そのため、車を購入するとき安全サポート機能も注目のポイントです。ヴォクシーには、改良されたトヨタの最新の安全装備「トヨタ セーフティー センス」を搭載しています。
ヴォクシーに搭載されているトヨタ セーフティー センスの内容は、以下のとおりです。
●プリクラッシュセーフティー
●緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト
●レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラート
●レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
●アダプティブハイビームシステム
●オートマチックハイビーム
●ロードサインアシスト
●ドライバー異常時対応システム
●プロアクティブ ドライビング アシスト
●発車遅れ告知
またほかにも、前後方静止物や後方接近車両に対応した「パーキングサポートブレーキ」や「車両接近通報装置」、急アクセル時に抑制をする「プラスサポート」なども備わっています。さらに駐車支援機能として「トヨタチームメイト」も搭載。トヨタチームメイトの内容は、 以下のとおりです。
●アドバンスト パーク(リモート機能付)+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)
●アドバンスト パーク+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)
●アドバンストドライブ(渋滞時支援)
ヴォクシーは運転から駐車までサポートする機能が搭載されているので、とても心強いです。
走行性能と燃費
ヴォクシーはプラットフォームに最新TNGA(GA-C)を採用しました。TNGAはプリウスなどにも使われているプラットフォームです。TNGAの採用により軽量化と剛性の向上を実現。さらに乗り心地も上質に進化しました。
ハイブリッド車では、電動4WD(AWD)である「E-Four」を設定しています。E-Fourはモーター出力がプリウス用の5.6倍に高められおり、寒冷地に強いのが特徴です。
そして車を購入するときに大きなポイントとなるのが、燃費ではないでしょうか。ヴォクシーのグレード別の燃費は 以下のとおりです。
ヴォクシーのおすすめグレードはコレ!
いろいろなグレードがそろっているヴォクシー。買うときは、どれにしようか迷ってしまいます。そこで、おすすめのグレードをケース別に紹介します。
燃費重視なら「HYBRID S-Z 2WD」
燃費を重視するなら、ハイブリッドモデルがおすすめです。さらに2WDなら燃費が良くなります。グレードは装備が充実した「S-Z」がおすすめです。
なおヴォクシーの全グレードの中で一番売れているのが、この「HYBRID S-Z 2WD」になります。なお乗車定員は7人乗りのみですので、8人乗りが必要な場合は注意してください。
8人乗りが欲しい場合は「S-G」
8人乗りは「S-G」グレードにしか設定されていません。そのため「S-G」グレードを選びましょう。あとは燃費重視ならハイブリッドモデル、価格重視ならガソリンモデルを選んでください。また使用状況により、駆動方式を2WDか4WD(E-Four)を選択してください。
安くヴォクシーを買いたいなら「S-G 2WD(7人乗り)」
とにかく安くヴォクシーを手に入れたいという場合は、エントリーモデル「S-G」のガソリンスタンドを選びましょう。さらに7人乗り、駆動方式を2WDにすればもっとも価格を安くできます。
もし物足りない装備があるなら、オプションで追加するのも手です。ただし、装備によってはオプションで追加できないものもあるので、事前に確認してください
まとめ
トヨタの人気のミニバン「ヴォクシー」の特徴をまとめてみました。購入するときは、どのグレードにしようか迷うかもしれません。この記事を参考にして、ヴォクシーの特徴やご自身の使用状況を整理し、購入するグレードを決めてみてください。