7〜8人乗れる3列シートで後部ドアはスライドドア、やはりファミリー層で車を使うなら「ミニバン」がオススメです。
ミニバンといえばアルファードやヴォクシーなどが人気ですが、
- 大きすぎるミニバンは運転する自信がない
- 大きな荷物をたくさん載せたいけどアルファードは大きすぎる
- 将来的に家族が増える予定がある
上記のように考えている人にはコンパクトミニバンが向いているでしょう。
この記事では、コンパクトミニバンの代名詞ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」を徹底比較していきます。
非常にスペックが似ている車なので、違いやそれぞれの特徴を知っておきましょう。
目次
ホンダ「フリード」はどんな車?
フリードは、ホンダが誇るコンパクトミニバンの代表的な車です。
ボディサイズは通常のミニバンよりもコンパクトですが、室内は十分なスペースが確保されており、長距離ドライブでも大活躍してくれます。
全高は1,710mmと背の高い車ですが、床が低く子供やお年寄りでも乗り降りがしやすい特徴があります。
外装は飽きのこないシンプルなデザインで、街乗りはもちろんキャンプなどのアウトドアシーンでも人気です。
トヨタ「シエンタ」はどんな車?
シエンタは、2003年にトヨタから登場したコンパクトミニバンです。
見た目からは7人乗りに思えないコンパクトなデザインで、女性からも支持されています。
2015年にフルモデルチェンジをおこなっており、初代の可愛らしい印象からスタイリッシュなデザインに変わりました。
現行モデルの3代目は、2022年8月にフルモデルチェンジしたばかりです。
3代目は全体的に丸みを帯びたデザインでミニバンらしい「ゴツゴツ感」がなく、より普段使いがしやすい見た目になっています。
ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の販売台数を比較
まずは販売台数を比較していきましょう。
日本自動車販売協会連合会のデータによると、フリードとシエンタの販売台数は以下の通りです。
2021年合計販売台数
フリード:69,577台
シエンタ:57,802台
2022年4月〜6月合計販売台数
フリード:37,475台
シエンタ:25,381台
2020年まではシエンタの方が売れていた時期もありましたが、最近ではフリードの方がやや優勢のようです。
ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」のボディサイズを比較
では次に、フリードとシエンタのボディサイズを比較していきましょう。
フリード:全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm
シエンタ:全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mm
単純なカタログ数値で言えば、フリードの方がやや大きめです。
しかし、実際には「ほとんど同じ」と思ってもいいでしょう。
ちなみにフリードとシエンタは7人乗り仕様の3列シートと、5人乗り仕様の2列シートの2タイプが用意されています。
フリードの5人乗り仕様は「フリード+」、シエンタの5人乗り仕様は「シエンタFUNBASE」と車名も異なります。
ボディサイズはほとんど変わらない「フリード」と「シエンタ」。
しかし、室内寸法には違いがあります。
ホンダ フリード:室内長3045m×室内幅1455mm×室内高1285mm
ホンダ フリード+:室内長2310m×室内幅1455mm×室内高1285mm
トヨタ シエンタ:室内長2535m×室内幅1470mm×室内高1280mm
トヨタ シエンタ FUNBASE:室内長1900m×室内幅1490mm×室内高1280mm
室内幅と室内高は大きな違いはありませんが、室内長はフリードの方が長く設計されています。
ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の安全性能を比較
小さな子供を乗せる機会の多いファミリー層には、安全性能も非常に重要なポイントでしょう。
フリードはホンダの先進安全装備「Honda SENSING」が全車標準装備となっています。
シエンタは「Toyota Safety Sense」が、ミドルグレードの「G」とハイグレードの「G Cuero」に標準装備、ベーシックグレードの「X」はオプション装備です。
フリードに全車標準装備されている「Honda SENSING」とは、アダプティブクルーズコントロール(高速道路などで前の車に自動で着いていく機能)などを含む、ホンダの先進技術です。
豊富な機能が搭載されている「Honda SENSING」に比べて、シエンタの「Toyota Safety Sense」は必要最低限の機能しかありません。
安全性能だけで比較するとフリードの圧勝でしょう。
ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の価格を比較
フリードとシエンタの売れ筋グレードで価格を比較してみましょう。
ガソリン3列シート
フリード G・Honda SENSING(FF/7人乗り):218万2400円
シエンタ G(FF):210万7000円
ハイブリッド3列シート
フリード HYBRID G・Honda SENSING(FF/7人乗り):258万3900円
シエンタ G ハイブリッド車(FF):247万3000円
ガソリン2列シート
フリード+ G・Honda SENSING(FF):218万2400円
シエンタ FUNBASE G(FF):206万6000円
ハイブリッド2列シート
フリード+ HYBRID G・Honda SENSING(FF/7人乗り):258万3900円
シエンタ G ハイブリッド車(FF):243万2000円
上記の通り、シエンタの方が全体的に安い価格設定となっているようです。
単純に価格だけを比較すればシエンタの方が安いですが、先ほども紹介したようにフリードの方がシステム面では優れています。
そのため、安全性能を考慮すればフリードの方がお得とも考えられます。
ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」はどちらがオススメ?
この記事では、コンパクトミニバンの代名詞ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」を徹底比較しました。
全体的にフリードの方が優秀ではありましたが、デザインの好みや使い方によって評価は変わるでしょう。
迷っている人は、ぜひ1度試乗してみることをオススメします。